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夏燕さっそうと飛来「古巣改装して子を産もう♪」橋本・紀の川沿いREST&CAFE「志野」玄関わき
初夏の激しい風雨の去った快晴の5月29日、和歌山県橋本市岸上のREST&CAFE「志野」=木多浦(きたうら)しのぶさん経営=玄関わきで、夏燕(なつつばめ)が颯爽と飛来、せっせと古巣改装の仕事を始めた。玄関前の壺や鉢では、鮮やかな鳳仙花(ほうせんか)や三色スミレなどが開花、1か月後には子燕が5羽ほど育って、紀の川の葦(あし)の原っぱで遊ぶことになりそう。
同店は紀の川・橋本高野橋~産直市場「やっちょん広場」間の同川北岸・道路沿いで、玄関前にはテーブル&座席もあり、すぐそばでは四季の花々が清らかで、少年ワンちゃんの眼差しも可愛い。
この日、同店を訪れた家族連れや友人同士は、夏燕や鉢植えの花々を見て「なんと楽しい玄関やな」とにっこり。木多浦ママは「ツバメは今春、玄関上に巣を作り、5羽を出産・子育て、1週間前に飛び立ちました。この夏も古巣を改装し、改めて子ツバメを出産、元気に育てることと思います」と話していた。
[夏燕の俳句13句紹介]
むらさきのこゑを山辺に夏燕(飯田蛇笏)
人の死とひきかえに田の夏燕(宇多喜代子)
夏つばめ同齢者皆一家なす(能村登四郎)
夏つばめ喪服つぎつぎ山路より(飯田龍太)
夏つばめ遠き没り日を見つつゐる(山口誓子)
夏燕だけが渡れて早瀬なる(稲畑汀子)
夏燕なれば一気に揚子江(鷹羽狩行)
夏燕夭折は男のみならず(宇多喜代子)
夏燕木場の引潮惨として(山口誓子)
夏燕生存年齢のしるし(宇多喜代子)
夏燕硝石にほふ海の崖(中村草田男)
雨雲のどこかが切れて夏燕(山田弘子)
高みより夕日のこゑの夏つばめ(鷲谷七菜子)
写真(上、)は玄関飾りに止まって目をぱちくりさせる夏燕。写真(中)は颯爽と飛び立つ夏燕。写真(下)は美しく咲いた鳳仙花などの鉢植えの花々。