草藤の花盛り上がり、万葉人の愛した妹背山すてき♪橋本・伊都地方の紀の川フルーツライン♡マイカー家族連れらにっこり

万葉時代の旅人に愛されたことで名高い、和歌山県かつらぎ町の妹背山(いもせやま)が望める、橋本・伊都地方の紀の川フルーツライン沿いで5月18日、草藤の花が満開になり、沿道の駐車場にマイカーを止めた家族連れらが「こんなに盛り上がって咲いた草藤を見るのは初めて」と目を輝かせていた。

同フルーツラインは紀の川左岸沿いの山襞(やまひだ)をくねくねと走る広域農道で、その沿道のあちこちでは、草藤の花が溢れ返るように開花。その遥か向こうでは妹背山が霞んでいた。

万葉人はこの妹背山について「我妹子(わぎもこ)に我が恋ひ行けばともしくも並び居るかも妹と背の山」(都に残してきたあの娘を恋しく思いながら、紀伊路を歩いていくと、うらやましくも仲むつまじく並んでいることよ。この妹と背の山は）=作者未詳=と歌っている。

駐車場に車を止めた家族連れらは、沿道の草藤の花に心和ませ、草藤と紀の川・妹背山などをスマホ撮影して「友だちに配信してあげる」とにっこり。さらに高野山・金剛峯寺や丹生都比売(にうつひめ)神社の参拝に向かった。

同フルーツラインは当分の間、草藤の花がドライバーの心を飾りそう。

写真(上、中)は草藤の花の向こうに見える紀の川・妹背山。写真(下)は草藤の花と紋白蝶。

Tweet