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初夏の大空へ白鷺飛翔、さらに川魚あさる♪橋本・応其寺近くの紀の川♡参拝・観光客の心なごむ
快晴に恵まれた5月17日、高野山参詣人を昔、舟で渡してきた和歌山県橋本市東家・賢堂の紀の川は、新緑と清流にかがやき、大空を飛翔する白鷺が川原に降り立つと、せせらぎから淀みに向かって川魚を漁り、高野山麓の歴史や自然の豊かさを繰りひろげていた。
ここは橋本橋のすぐ上流で、支流・橋本川の合流地点。橋のない時代は同川両岸に常夜燈籠(じょうやとうろう)が輝き、北側は旧高野・大和街道の交差点で、大阪や奈良方面から高野参詣する人々は、昼夜を問わず渡し舟で往来した名所である。
この日、橋本川はJR和歌山線・鉄橋や古東橋、松ヶ枝橋、御殿橋をくぐって紀の川へそそぎ、両岸・河川敷歩道では、高齢者らが愛犬と一緒に初夏の薫風、せせらぎを楽しんでいる。
今も川岸では常夜燈籠が立ち、紀の川の南では国城山(標高552メートル)がくっきり。時折、白鷺が上空で大輪を描いて川原に降り立つと、抜き足差し足で川魚を漁っている。
近くには真言密教の聖地・高野山を、豊臣秀吉の兵火から救った客僧・木食応其(もくじきおうご)上人創建の応其寺があり、参拝観光客は合掌後、山河と白鷺の一幕を楽しんでいた。
写真(上)は紀の川の空へ飛翔する白鷺。写真(中)は高野参詣人の舟渡し場のあった紀の川・橋本川の合流地点=右上は常夜燈籠。写真(下)は橋本川で川魚をあさる白鷺。
更新日:2024年5月17日 金曜日 16:35