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弁柄色の輪橋渡る人影しっとり♡世界遺産・丹生都比売神社~近くの大念仏一結衆宝筐印塔では山吹の花しだれ鮮やか
和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社はゴールデンウィークの4月30日、春雨に霞んだが、鏡池の輪橋は弁柄色にかがやき、大勢の参拝者が渡り、中鳥居をくぐって楼門で2礼2拍手1礼、世界平和や家族安泰を祈願。
丹生都比売神社は、超1700年前の創建で、主祭神は天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神で、弘法大師・空海に神領・高野山を貸与した神仏習合の始まりの社である。
近くには応永23年(1416)、大念仏を行う人々が建立した「大念仏一結衆宝筐印塔(だいねんぶついっけつしゅうほうきょういんとう)」があり、そばでは黄金色の山吹の花しだれが満開になり、大勢の家族連れや若者カップルらが心を和ませていた。
[季語・山吹の花の俳句10句紹介]
山吹の黄金とみどり空海忌( 森澄雄)
もらひ風なる山吹のゆれにけり( 阿波野青畝)
咲くときも白山吹のひそかなる(稲畑汀子)
小町忌や八重山吹も散りにけり(山口青邨)
山吹の花波寄する佐渡が墓( 山口青邨)
山吹の垣にとなりはなかりけり( 政岡子規)
山吹の姥に道問ふ女坂 (角川源義)
山吹の花散る池にひきがへる( 細見綾子)
山吹や小鮒入れたる桶に散る(政岡子規)
立膝のとき山吹の昏れかかる( 岡井省二)
写真(上、下)は丹生都比売神社の輪橋を渡る参拝・観光の人影。写真(中)は大念仏一結衆宝筐印塔わきで満開の山吹の花しだれ。
更新日:2024年5月1日 水曜日 00:02