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真紅の霧島ツツジ春雨に潤う♡橋本市運動公園「前畑・古川記念プール」通路沿い
和歌山県橋本市北馬場の同市運動公園「前畑・古川記念プール」前の通路沿いで4月23日、まっ赤な霧島ツツジが満開になり、春雨にしっとり潤って、同公園の四季の彩りを示していた。
同公園には1993~2000年、プール施設や多目的グラウンド、テニスコート、県立橋本体育館を建設。通路沿いは計76本のサルスベリ(百日紅)の並木道で、その木陰沿いには数10メートルに渡って霧島ツツジが植えられている。
この日、霧島ツツジは無数に咲き誇り、そこから雨露がしたたり落ちる。さすがに人影は少なかったが、マイカーで訪れた人たちは、車内で休息した後、真紅の霧島ツツジや小雨に霞む三石山を眺めて、スマホ撮影を楽しんでいた。
サルスベリは毎年7月下旬ごろ、紅白の花々が満開になり、県内外から「前畑・古川記念プール」を訪れる家族連れらの心を癒すことになる。
[つつじ(躑躅)の俳句25句紹介]
いづくにも埃の躑躅いさかひ事(中村草田男)
うつうつと大嶽の昼躑躅さく(飯田蛇笏)
うらゝかや躑躅に落つる鶴の糞(日野草城)
こまがりに刈り残されて山つつじ(正岡子規)
つつじ咲く母の暮しに加はりし(中村汀女)
つつじ多き田舎の寺や花御堂(正岡子規)
冷水をしたたか浴びせ躑躅活け(杉田久女)
分け行けば躑躅の花粉袖にあり(高浜虚子)
塔見えて躑躅燃えたつ山路かな(阿波野青畝)
尼寺や卯月八日の白躑躅(飯田蛇笏)
山つつじ照る只中に田を墾く(飯田龍太)
岩躑躅染むる涙やほととぎ朱(松尾芭蕉)
庭芝に小みちまはりぬ花つつじ(芥川龍之介)
日の昏れてこの家の躑躅いやあな色(三橋鷹女)
梅雨の躑躅よ人が死にかけてゐる(北原白秋)
瀧に景は尽きたれど躑躅奥ありて(河東碧梧桐)
独り尼藁屋すげなし白躑躅(松尾芭蕉)
盛りなる花曼陀羅の躑躅かな(高浜虚子)
真つ白き船の浮める躑躅かな(中村汀女)
紅つつじ花満ちて葉はかくれけり(日野草城)
花びらのうすしと思ふ白つつじ(高野素十)
躑躅さける夏の木曾山君帰る(正岡子規)
這ひ渡る蟻に躑躅は花ばかり(中村汀女)
雨雲に又燃え立ちぬ山躑躅(長谷川かな女)
雨の赤つつじぴんぼけ眼鏡の度(高澤良一)
写真(上、下)は「前畑・古川記念プール」前の通路沿いで満開の霧島ツツジ。写真(中)は同ツツジのクローズアップ。