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学問の神様・学文路天満宮で山吹や著莪の花神々しく♡高校・大学の新入生・家族ら参拝
「学問の神様」として尊崇される菅原道真(すがわら・みちざね)公を祀る、和歌山県橋本市南馬場の学文路(かむろ)天満宮で4月中旬、黄金色の山吹(やまぶき)と真っ白い著莪(しゃが)の花が満開になり、同神社の神々しさを示した。
同神社には毎年、高校・大学などの受験生や親御さんが合格祈願、春には新入生と家族・友人らが訪れ、道真公に謝礼の手を合わせる。
同神社の境内・花壇では、著莪(しゃが)の花が、冠雪かと間違うほどに開花。その上から枝垂れるように山吹の花が輝いている。参拝者の一人は、「この神社の四季の花々には心癒される。新入生も一層がんばることでしょう」と話していた。
[季語・山吹の俳句14句紹介]
ご門前朝の山吹なまなまと( 高澤良一)
ほろほろと山吹ちるか瀧の音( 松尾芭蕉)
山吹にぶらりと牛のふぐり哉( 一茶 )
山吹に傘をつらねて佇ちにけり(五十嵐播水)
山吹に手鍋洗ふや恋女房(寺田寅彦)
山吹に留守かや障子すきたれど(阿波野青畝)
山吹の咲くをまぶしとみたるのみ(久保田万太郎
山吹の花の蕾や数珠貰ふ(高濱虚子)
山吹の蕾何のおちんこぞ(北原白秋)
山吹の蝶を見てゐて得度かな(飯田蛇笏 )
山吹の黄金とみどり空海忌(森澄雄)
山吹も八重の遅るゝ莟かな(後藤夜半)
山吹や小鮒入れたる桶に散る(正岡子規)
川波に山吹映り澄まんとす(高濱虚子)
[季語・著莪(しゃが)の花の俳句11句紹介]
あたらしき柄杓が置かれ著莪の花 (川崎展宏)
夕べ著莪見下ろされゐて露こぼす( 中村苑子)
姫著莪の花に墨する朝かな( 杉田久女)
島の著莪活けて茶店の富士見亭 (高澤良一)
庭山や薪積みたる著莪の中 (松本たかし)
新しき柄杓が置かれ著莪の花( 川崎展宏)
紫の斑の佛めく著莪の花 (高濱虚子)
著莪の花白きに湧きて雲絶えず 加藤楸邨
著莪剪りてわが不遇時の花と挿す( 能村登四郎)
野あやめの妹分の著莪咲けり( 高澤良一)
写真は学文路天満宮・境内に咲いた黄金色の山吹の花とまっ白い著莪の花。