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柿若葉が色づき、山河は自然絵巻に♡弘法大師・空海ゆかり慈尊院近くの雨引山

名高い柿の本場、和歌山県橋本・伊都地方で4月13日、無数の柿若葉が色づきはじめ、弘法大師・空海や戦国武将・真田幸村も眺めたであろう九度山町の雨引山(あまびきやま)は緑一色におおわれ、眩いばかりの自然絵巻が繰りひろげられた。

ここは九度山町の世界遺産・慈尊院の南西に聳える雨引山(あまびきやま)。同院から高野山・大門へ通じる町石道(ちょういしみち)わきには、素晴らしい屋根付き展望台がある。

この日、その近辺の柿畑では、柿若葉が生き生き。その北東の眼下には紀の川が流れ、北には高野山、南には葛城・金剛連峰が聳えて、流域の商店・民家も箱庭のような春景色。

高野参詣人やハイカーらは、ふと坂道で立ち止まり。高野山や紀の川、柿若葉を眺めて、静かに手を合わせていた。

[季語・柿若葉の俳句11句紹介]

しんしんと月の夜空へ柿若葉(中村汀女)

ふるさとは早く蚊帳吊る柿若葉(角川春樹)

七時まだ日の落ちきらず柿若葉(久保田万太郎)

子の着物たッぷり栽ちぬ柿若葉(鈴木真砂女)

富める家の光る瓦や柿若葉(高濱虚子)

小鏡をかけて用足り柿若葉(中村汀女)

東京は雷雨と聞きし柿若葉(永井龍男)

柿若葉山家の棟のやゝ秀づ(水原秋桜子)

柿若葉明けてしまひし牌(パイ)の音(永井龍男)

柿若葉老い給ふとはいふまじく(中村汀女)

言ひのこす用の多さよ柿若葉(中村汀女)

写真(上)は九度山町の雨引山の柿若葉。写真(中)は柿若葉のクローズアップ=背景は高野山。写真(下)は柿若葉に包まれた柿畑=背景は金剛山や紀の川流域の町並み。


更新日:2024年4月13日 土曜日 18:29

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