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人気の中国・古箏奏者ウー・ファンさん、紀州・九度山の丹生官省符神社で奉納演奏♡4月27日には九度山町ふるさとセンター5階大ホールで、紀伊山地の霊場と参詣道・世界遺産登録20周年記念「中国・古箏コンサート♪」
紀伊山地の霊場と参詣道の世界遺産登録20周年記念「中国・古箏(こそう)奏者ウー・ファンさんの世界遺産散歩INくどやま」が3月28日、和歌山県九度山町の丹生官省符(にゅうかんしょうぶ)神社と慈尊院で行われた。
ウー・ファンさんは中国・上海生まれ、9歳より古箏を始め、1990年に上海音楽学校を首席で卒業して来日・神戸市在住。東芝EМIよりデビューして、日本での中国楽器ブームの先駆けとなり、南こうせつなど数多くのアーティストと共演、人気を博している。
同神社・仏閣は高野山真言宗・金剛峯寺へ登る町石道(ちょういしみち)入口付近にあり、多くの参拝・観光客で賑わっている。
この日、ウー・ファンさんは爽やかな衣装で登場。宮崎志郎(みやざき・しろう)宮司のお祓いを受けたあと合掌、拝殿で中国・古箏の名曲「雪山春暁(ゆきやまはるか)」を奉納演奏すると、野鳥の声とともに春風にそよいだ。
宮﨑宮司は「世界遺産登録記念の古箏奉納演奏は誠にありがたい」と謝辞。ウー・ファンさんは「小鳥のさえずりがよくて、古箏の音も不思議に響いてよかった」と話していた。
この後、弘法大師・空海の母を祀る女人高野山別格本山・慈尊院を訪れ、ご母公のご冥福を祈っていた。
なお、4月27日(土)には九度山町ふるさとセンター5階大ホールで「ウー・ファン中国古箏コンサート」、丹生官省符神社で特別対談「空海と日中の文化交流」などが開かれる。問い合わせは同20周年記念事業実行委(電話0736・54・2019)。
写真(上)は同神社で古箏を奏でるウー・ファンさん。写真(中)は雪柳の咲いた大鳥居わきから眺めた同神社。写真(下)は同神社で記念撮影=右からウー・ファンさん、宮崎宮司、北川央(きたがわ・ひろし)九度山真田ミュージアム名誉館長。