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高野山・金剛峯寺前で「高野の火まつり」あざやか♡♡参拝者約1200人「能登半島・震災復興」や「諸願成就」祈る
霊峰・高野山に春を呼ぶ「高野の火まつり」(大柴灯護摩供=だいさいとうごまく)が3月3日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺前で営まれた。
舞台は金剛峯寺前の駐車場で、その中央に高さ約1・7㍍、直径約3メートルの護摩壇(ごまだん)を設け、その四方を竹と綱と紙垂(しで)囲んだ聖域。
午後1時頃、その結界内に金剛峯寺の長谷部真道(はせべ・しんどう)座主・管長や、山伏(修験者)姿の僧侶ら約50人が登場。
長谷部座主・管長は洒水加持(しゃすいかじ)で結界内を清め、修験者らが大斧(おおおの)や剣(つるぎ)、弓矢で邪気払いの儀式を挙行。
周囲には家族連れや若者グループなど約1200人が集まり、修験者が法螺貝(ほらがい)の響きを合図に、檜葉(ひば)づくりの護摩壇に点火すると、初めは猛煙に包まれ、やがて昇龍のように火煙が立ちのぼった。
参拝者らは、すでに金剛峯寺の鐘楼前に飾られた不動明王の「高野ねぶた」近くで、護摩木に七難即滅(しちなんそくめつ)、七福即生(しちふくそくしょう)の願文をしためており、修験者がその護摩木を次々投げ入れると、参拝者らは火煙に合掌、心から諸願成就を祈った。
とく今回は、能登半島震災被害が大きいだけに、挨拶に立った高野町の平野嘉也(ひらの・よしや)町長と、同火まつり実行委役員の高井知弘(たかい・ちこう)氏は「能登半島の震災復興と参拝者の諸願成就を祈ります」と挨拶、参拝者も心底から手を合わせていた。
写真(上、中)は高野の火まつりで壇から立ちのぼる火煙と能登半島の震災復興、諸願成就を祈る参拝者。写真(下)は金剛峯寺の鐘楼前に飾られた不動明王の「高野ねぶた」。
更新日:2024年3月3日 日曜日 19:52