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ピンクの侘助椿や冬咲きクレマチス天使の鈴に心いやされ♡橋本・隅田八幡神社近くの寺本祥子さんの庭先~植物愛好家・亡母の心情あふれる
和歌山県橋本市隅田町垂井の隅田八幡神社近くの寺本祥子(てらもと・しょうこ)さん方の玄関わきで2月12日、ピンクの侘助椿(わびすけつばき)や冬咲きクレマチス・天使の鈴が開花、祥子さんの今は亡き母奎(けい)さんの心情があふれ、多くの参拝・観光客の心をいやした。
祥子さんは国宝・人物画象鏡伝承で名高い、隅田八幡神社の寺本嘉幸(てらもと・よしゆき)前宮司の長女で、母・奎(けい)さんは奈良県御所市の鴨都羽(かもとば)神社出身。奎さんは大の植物愛好家で、鴨都羽神社や隅田八幡神社で四季の花々を咲かせ、参拝者を楽しませてきたが。遺憾ながら平成24年(2012)夏に病没された。
祥子さんは、その母の心を受け継いで、鴨都羽(神社で咲かせていた侘助椿や、冬咲きクレマチス・天使の鈴などを隅田八幡神社、さらに自宅庭に移植して、今は自宅庭で100数十種類の花を栽培している。
この日、侘助椿や冬咲きクレマチス天使の鈴が綺麗に咲いて、多くの参拝・観光客が静かに見入っていた。祥子さんは「母の愛した花が咲いて、皆様に喜んでいただく。これほどうれしいことはありません」と話していた。
[季語・侘助椿の俳句10句紹介]
佗助が咲けばこの年かへりみる(森澄雄)
佗助のひとつの花の日数かな(阿波野青畝)
佗助は一輪ざしに似合ふもの(高浜年尾)
佗助をもたらし活けて通ひ妻(石田波郷)
侘助の群がる日なり草城忌(石田波郷)
侘助は一輪ざしに似合うもの(高浜年尾)
わびすけの畳にこぼれひぐれけり(加藤楸邨)
侘助の小粒に咲きて年暮るる(森澄雄)
侘助の群がる日なり草城忌(石田波郷)
侘助や障子の内の話し声(高浜虚子)
写真(上、下)は侘助椿。写真(中)は冬咲きクレマチスの天使の鈴。