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白梅の花咲いて、お猿もうっとり♡春らんまんへ刻々と…JR・南海橋本駅近くの丸山公園
和歌山県橋本市のJR・南海橋本駅近くにある丸山公園で、雲間から穏やかな日差しをいただいた2月8日、ただ1本の梅の若木で白梅の花がいっぱい咲いて、すぐ近くの園舎に住むお猿さん一家も楽しい白昼を過ごしていた。
同公園は橋本駅南側の高台で、園内には近畿で最古級の横穴式石室を持つ陵山(みささぎやま)古墳がある。白梅の若木は高さ2メートル余り、小梅の花が輝かしく開き、無数の蕾(つぼみ)も赤らみながらふくらんでいた。
園舎ではお猿さん親子3匹がいて、それぞれ差し込む日差しに顔を赤らめたり、梅の香に鼻をぴくぴくさせたり。園内を散策する人たちも、思わず立ち止まって白梅に目鼻口を近づけ、お猿さん同様に目をぱちくりさせていた。
丸山公園は桜の名所。春らんまんの頃には、家族連れや友人グループが「花見酒」を楽しんできた。ここで白梅の花を目にした人たちは、「昔はよく花むしろで宴会したのに、コロナ禍で消滅している。今年こそは花見酒を…」と話しいる。
[季語・白梅の俳句10句紹介]
白梅になき仏心を紅梅に(森 澄雄)
ひしめけるものらみにくし白梅さへ(三橋鷹女)
山棲みに光る水増え梅真白(鷲谷七菜子)
御手洗に白梅うつる小宮(寺田寅彦)
男来て梅の白さに狼狽す(宇多喜代子)
白梅に昔むかしの月夜かな(森 澄雄)
白梅の中紅梅に近づきぬ(澄雄)
白梅の微熱のそばに兄ありぬ(宇多喜代子)
白梅をはなれてありぬ昼の月(飴山實)
雑木原白梅ぬれて鵯の啼く(飯田蛇笏)
写真(上)は丸山公園で咲いた1本の白梅の花。写真(中)は白梅の花に顔赤らめ、目をぱちくりさせるお猿さん。写真(下)は丸山公園の遊具広場やお猿の園舎=背景は陵山古墳。
更新日:2024年2月8日 木曜日 21:31