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「冬垣に人懐かしき椿かな」(吉川木城)~石堂丸物語ゆかりの橋本・学文路苅萱堂♡まさに冬椿咲いて蕾もいっぱい♪

平安時代の親子の哀話「石童丸物語」ゆかりの学文路苅萱堂(かむろ・かるかやどう=和歌山県橋本市学文路)の庭園で、晴天にめぐまれた1月29日、薄紅色の冬椿が数輪開花、参拝・観光客の心を和ませている。

「石童丸物語」は平安末期、石童丸と母・千里御前が、高野山に出家した父・苅萱道心を慕って、高野山麓を訪れたと伝わる親子哀話で、学文路苅萱堂は、その千里御前の墓碑が建つ高野山真言宗・西光寺の菩提寺である。

前庭には同市高野口町の俳人、故・吉川木城=よしかわ・ぼくじょう)さんの「冬垣に人懐かしき椿かな」と刻まれた句碑が建ち、その脇ではまさに麗しい冬椿が2、3輪開花、幾つもの蕾(つぼみ)が生まれつつある。

近くの高台に立つと、眼下に紀の川が流れ、彼方では葛城・金剛連峰がくっきり。冬椿も山河も冬日を浴びながら、石堂丸・舞台の清祥さを繰りひろげていた。

苅萱堂庭園の冬椿は、今後つぎつぎ開花、参拝・観光客の心を癒しながら陽春を迎えることになりそう。

写真(上)は学文路苅萱堂の冬椿。写真(中)は冬椿の俳句が刻まれた故・吉川木城さんの句碑。写真(下)は西光寺わきの学文路苅萱堂。


更新日:2024年1月29日 月曜日 16:08

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