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楽しいよ♪第76回「紀北文人展」~心癒す文人墨客の作品ずらり♡28日(日)まで橋本市教育文化会館
紀北地方の文人墨客の作品を集めた第76回「紀北文人展」が、和歌山県橋本市教育文化会館4階で開かれ、多くの鑑賞者の心を和ませている。紀北文人会=後藤彗玉(ごとう・すいぎょく)会長=主催で28日(日)=午前9時30分~午後4時=まで。入場無料。
紀北文人会は、名高い書家・西林凡石(にしばやし・ぼんせき)さん(故人)ら3人が、戦後の混乱期、「日本文化を大切に」と考え、昭和23年(1948)6月に発足した。
高野山中興の祖・木食応其(もくじきおうご)上人が開基した同市の応其寺で開催すると、大勢の市民が殺到して大反響を呼んだ。これを原点に橋本市役所前の後藤ビルの画廊、さらに同市教育文化会館に会場を移して開催を続けている。
今回は計36人の壁面作品(書道、日本画、染色)や卓上作品(陶芸、華道)など66点を展示。
例えば、書家・後藤会長は禅語「嘉辰令月」(かしんれいげつ)=めでたい月日の意=をあたたかく紹介。日本画家・南口みどりさんは稲掛け場の群雀「豊穣の里」(ほうじょうのさと)を出展。刈田の稲掛けの下に集まった可愛い雀たちの声さへ聞こえてきそう。
陶芸コーナーでは頭像や花器、華道コーナーは、「新春」「雲龍」の題などの花々が輝いている。
家族連れや友人グループは「やっぱり芸術には心癒される」と、ゆったり仲良く見入っていた。
なお、2月16(金)~18(日)の3日間は、同会館で第46回「紀川(きせん)会展」や「翠(すい)の会展」、第24回「橋本市美術家協会展」が開かれる。時間は午前9時30分~午後5時(最終日は同4時)。いずれも入場無料。
写真(上)は南口みどりさんの日本画「豊穣の里」。写真(中)は後藤会長・書の禅語「嘉辰令月」。写真(下)は素晴らしい陶芸や書作品の数々。