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高野山麓の伝統野菜「畑ごんぼ」金剛峯寺へ奉納♡世界遺産・黒河道の「雑事のぼり」継承

和歌山県橋本市西畑の農事組合法人「くにぎ広場・農産物直売交流施設組合」=素和治男(そわ・はるお)理事=は1月18日、郷土の名物「畑ごんぼ」を高野山真言宗総本山・金剛峯寺=今川康伸(いまがわ・たいしん)宗務総長=に奉納した。

この奉納行事は「雑事(ぞうじ)のほり」と言い、高野山麓の農家が、昔から農作物のできない高野山へ、背負子(しょいこ)で畑ごんぼなどを担ぎ金剛峯寺へ奉納。僧侶支援に力を注いできた歴史がある。

同組合メンバーは約10年前から「雑事のぼり」を復活。実際、山麓から畑ごんぼなどを背負子(しょいこ)で担ぎ、高野山麓・橋本の世界遺産・黒河道から一日がかりで本山へ運び、歴史を復活させてきた。

今回は黒河道がかつての豪雨災害などで通れなくなっているため、とりあえず畑ごんぼを車で運んで貴重な歴史を継承した。

この畑ごんぼは、ふつうの牛蒡(こぼう)よりもかなり大きく、味も香りもいいのが特徴でこの日、地元農家など5人が金剛峯寺に着座。本山の僧侶が読経の後、長さ80センチ、直径8センチの畑ごんほなどを奉納した。

今川康伸(いまがわ・たいしん)宗務総長は、素和理事に感謝状=長谷部真道

はせべ・しんどう)座主・管長=を贈呈。素和理事は「今回も素敵な畑ごんぼができたので、お大師様にお供えし、畑ごんぼの成長を祈ります」と話していた。

写真(上)は贈呈した畑ごんぼなどを紹介する素和理事。写真(中)は贈呈式風景(下)は畑ごんぼ贈呈後の記念撮影。


更新日:2024年1月19日 金曜日 02:13

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