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水仙、凍えそうな小雨の中、瑞々しく開花♡JR和歌山線わき高台~蛭子神社・参拝帰りの人たち「商売繁盛」「自然の恵み」に感謝
大寒10日前の1月10日、高野山麓・橋本地方は凍えそうな雨雲に包まれたが、橋本市東家のJR和歌山線の沿線高台では、10数輪の水仙が初々しく咲いて、冷たい小雨などものともせず、時折、雲間からもれる日差しに輝いた。
この日は「十日えびす」で20日は「大寒」。同市の慶賀野蛭子けがのえびす)神社や名古曽蛭子(なごそえびす)神社などの参拝帰りの人たちは、今年初めて出会った水仙に大喜び。「商売繁盛」とともに「自然の恵み」に感謝していた。
[季語・水仙の俳句22句紹介]
水仙のしづけさをいまおのれとす(森澄雄)
水仙に黄檗の僧老いにけり (正岡子規)
何も彼も水仙の水も新しき(正岡子規)
佛壇の障子煤けて水仙花(寺田寅彦)
佛舎利を祭る卓や水仙花(寺田寅彦)
日についでめぐれる月や水仙花(高浜虚子)
明るさは海よりのもの野水仙(稲畑汀子)
松過ぎの水仙さびし木瓜活けよ(永井龍男)
水仙にわびて味噌焼く火桶哉(子規)
水仙の朝の岬より五六人(稲畑汀子)
水仙の香も潮の香も路地のもの(稲畑汀子)
水仙やホテル住ひに隣なく(久保田(万太郎)
水仙や一日のばす誕生日( 五十嵐播水)
水仙や夜の影もてる飾太刀(五十嵐播水)
水仙や寒き都のここかしこ(蕪村)
水仙や日は中空にかゝりたる(高浜虚子)
水仙や雨に霰に戸を閉めて(中村汀女)
水仙をよくよく見たる机かな(桂信子)
水仙を生けしこころに習ひけり(後藤夜半)
水仙を買ひ風塵にまぎれ行き(中村汀女)
石塊に水仙挿して嗚呼わが墓(三橋鷹女)
蛸壷に水仙を活けおほせたり()正岡子規)
写真(上、下)は橋本市のJR和歌山線沿いの高台に咲いた水仙の花。写真(中)は凍えそうな1月の雨雲を照らす太陽。