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可愛いゴンちゃん日輪にかがき、手水鉢の昇龍は天心目指す♡女人高野別格本山・慈尊院
薄っすらと羽毛(うもう)雲がただよう12月30日、和歌山県九度山町の女人高野別格本山・慈尊院=安念清邦(あんねん・せいほう)住職=では、今は亡き高野山・案内犬ゴンちゃんの彫像が日にかがやき、手水鉢(てみずばち)を飾る青い昇龍はまさに天心を目指していた。
ゴンちゃんは昭和63年(1988)春に慈尊院に住みつき、やがて大勢の参拝者を町石道(ちょういしみち=約24キロ)から案内、「お大師様の使いの名犬」として愛された。
平成14年(2002)6月、老衰のため永眠したため、同院はゴンちゃんの石像を建立。多くの参拝者がゴンちゃんに感謝、冥福を祈り続けている。
手水鉢は境内の裏門近くのあり、年末年始は昇龍の口から聖水を放ち、手水鉢を満杯にして、参拝者は手指を清めている。
同院は高野山真言宗総本山・金剛峯寺へ登る町石道(ちょういしみち)入口わき。弘法大師・空海の御母公が当時、高野山が女人禁制だったため、同寺に宿泊され、空海は毎月九度、御母公に会いに来たという歴史があり、御母公は同院に祀られている。
甲辰(きのえたつ)の令和6年(2024)正月には、大勢の家族連れらが参拝。昇龍の手水鉢で手指を清め、ゴンちゃんに感謝するとともに家族安泰・世界平和を祈ることに…。
写真(上、下)は弘法大師・空海のそばで日輪にかがやくゴンちゃんの彫像。写真(中)は手水鉢に聖水をそそぐ昇龍。
更新日:2023年12月30日 土曜日 18:08