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白い雲バックに白いお顔が見えてきた♪かつらぎ公園の平和祈念像♡垣根では草藤も神々しく~参拝者ら戦没者慰霊、世界平和祈る
大空が白雲におおわれた12月16日朝、和歌山県かつらぎ町丁ノ町のかつらぎ公園の純白の平和祈念像)は、ほとんど見えなかったが、正午ごろには、老眼でもやさしい御顔が見えてきた。
公園の垣根には枯葉が積もり、それでも神々しい紫の草藤(くさふじ)が開花。園内では子どもたちが大はしゃぎで、親御さんたちは大喜び、戦争のない日本の師走の有り難さを示していた。
同公園では昭和31年(1956)、世界平和を希求する町民有志が、平和祈念像建立を決意、洋画家で彫刻家の保田竜門(1891〜1965)原形デザインの地蔵菩薩像(コンクリート製台座含む高さ・約22メートル)が完成した。
台座部分には、世界44か国から収集した小石が塗り込まれ、公園内には世界の戦没者慰霊碑、慰霊泉水、平和の鐘、子どもたちの遊具施設も設けられている。春は人気の桜の名所で、多くの人々を楽しませている。
この日、平和記念像は、紀の川南の大日山(標高477メートル)を背景に、微笑んでいて時折、訪れる家族連れらが合掌。高齢者の一人は「第二次世界大戦で父の弟2人が戦死したことが悲しい。今の私の幸せはその御霊(みたま)のお陰であり、戦争は断じていけない」と話していた。
写真(上)は家族連れらが遊ぶ平和祈念像前の遊具広場。写真(中)はかつらぎ公園の美しい草藤の花。(下)は平和祈念像の前でしぶく慰霊の泉水。
更新日:2023年12月16日 土曜日 21:00