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美しい帽子にまっ赤な前垂れ♡橋本・杉村公園の延命地蔵尊♡あたりはアザレア咲いて、どんぐりころころ♪家族連れら師走楽しむ
和歌山県橋本市御幸辻の杉村公園で、小春日和に恵まれた12月9日(土)、観光客に愛される延命地蔵尊が、新しい帽子をかぶり、まっ赤な前垂れをかけて、眩いばかり。家族連れらは、近づく新春と師走に感謝しながら合掌していた。
ここは頂上広場の高台で、登り参道沿いでは、白いアザレアが静かに開花。枯葉の道には、無数のどんぐり(団栗)がころがり、子どもがポケットに入れると、お母さんもにっこり手伝う。散歩中の高齢者は「むかし歌った童謡どんぐりころころが甦ってきた」と懐かしんでいた。
高台の延命地蔵尊は昭和38年(1963)の建立で、この師走にも地元有志が新しい帽子と前垂れに替えて供花、丁寧に洗い清めたらしい。同公園の遊具広場には、ふわふわドームや滑り台、ぶらんこなどがあり、大賑わいだった。
「どんぐりころころ」は、大正時代に作られた唱歌・童謡(作詞・青木存義、作曲梁田貞)。
「どんぐり
ころころ
どんぶりこ
おいけにはまって
さあたいへん
どじょうがでてきて
こんにちは
ぼっちゃん
いっしょに
あそびましょう
どんぐり
ころころ
よろこんで
しばらくいっしょに
あそんだが
やっぱりおやまが
こいしいと
ないては
どじょうを
こまらせた」
[季語どんぐり(団栗)の俳句15句紹介]
どんぐりの落ちて日あたる山となる(桂信子)
よその母に蹤いて団栗拾ふ一と日(長谷川かな女)
団栗の寝んねんころりころりかな(一茶)
団栗や屋根をころげて手水鉢(正岡子規)
団栗をもろにつぐめる山童(飯田蛇笏)
団栗を掃きこぼし行く箒かな(高浜虚子)
団栗を握りしままの子を診をり(西川 五郎)
孤児の癒え近しどんぐり踏みつぶし(西東三鬼)
落城の碑を団栗の打ちにけり(加藤三七子)
青どんぐり湯川高鳴り流れけり(高澤良一)
櫟の実足裏に触れて露天風呂 宮田俊子
日々鈍る足を鍛えにどんぐり山(高澤良一)
青どんぐり雨明りして山の道(高澤良一 )
けふの団栗加ふきのふの団栗に(高澤良一)
捨て団栗何故か仔細はわからぬが(高澤良一)
写真(上)は新しい帽子・前垂れにかがやく延命地蔵尊。写真(中)は同公園の道にころがるどんぐり。写真(下)は同公園に咲いた白いアザレア。