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薬師の滝の「竹林」緑の春の訪れ♡かつらぎ町の四邑川~マイカーの家族連れらスマホ撮影など楽しむ

和歌山県かつらぎ町東渋田の四邑(よむら)川「薬師の滝」周辺の竹林が10月13日、滝しぶきの音につつまれ、眩いばかりの緑色に輝いて、俳句の季語「竹の春」の世界を繰りひろげた。

ここは同町の紀の川・大門口橋から高野山へ通じる国道371号沿いで、石段50段ほど降りると、川辺の高台の祠(ほこら)の周りに奉納旗が立つ。そこから竹林の向こうに薬師の滝が見え、その下流域からも小滝の瀑布の音があふれてくる。

世界遺産の高野山・金剛峯寺や丹生都比売(にうつひめ)神社の参拝・観光客が時折、立ち寄って祠や滝に向かって合掌。スマホ撮影しながら、竹の春と滝しぶきの音を楽しんでいた。

竹林は繁殖期の春、筍(たけのこ)に栄養分を沢山与えて黄色くなり、逆に秋にはパワーを復活、若竹として緑色を取り戻す。俳句では緑葉の頃を「竹の春」、黄葉の頃を「竹の秋」と詠んでいる。

[竹の春の俳句10句紹介]

「不老」の額かけたり書屋竹の春(山口青邨)

碁盤あり琴あり窓の竹の春(正岡子規)

おのが葉に月おぼろなり竹の春(蕪村)

一むらの竹の春ある山家かな(高浜虚子)

唐門の赤き壁見ゆ竹の春(高浜虚子)

坂かけて夕日美し竹の春(中村汀女)

峡抜けてゆく明るさの竹の春(稲畑汀子)

書楼出て樵歌またきく竹の春(飯田蛇笏)

竹の春いつもの位置に父の椅子(角川春樹)

竹春の日につつまれてゐたりけり(岡井省二)

写真(上、中)は四邑川の薬師の滝と竹林の春。写真(下)は四邑川の高台の祠と周りの風景。


更新日:2023年10月13日 金曜日 16:10

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