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25歳の成就祝う「盆踊り」あでやか♡かつらぎ町広口の木邑山・法福寺の境内
25歳になった一番早生まれの男性に1年間、観音様を祭らせ成就(じょうじゅ)させて、地元住民総出で踊るという、全国でも珍しい盆踊りが9月14日夜、和歌山県かつらぎ町広口の木邑山・法福寺(きむらやま・ほうふくじ)境内で行われた。
この日、法福寺本堂には、地元住民がついた3色の餅を飾り、境内中央に櫓(やぐら)を組み、四方に提灯を飾り、紅白幕で囲った。今回は人口減などで25歳を迎えた男性はいなかったが、広口区の福本宗治(ふくもと・むねじ)区長は「大切な成就の盆踊りは、コロナ沈静化で4年ぶりの開催。これからも伝統の盆踊りを守りたい」と話した。
日没とともに提灯が輝き、櫓の上では太鼓叩きの姿、伊都地方に伝わる「やっちよんまかせ」などの音頭が次々流れると、ゆかた姿の善男善女が、2重3重の輪になって、しっとり艶やかに踊った。
本堂では祝儀により奉献した人々に美味しい3色の餅を贈呈。動画撮影に訪れたフォトライター・北森久雄さんは「橋本・伊都地方では一番最後の締めくくりの盆踊りです。音頭にも踊りにも心癒されました」と話していた。
写真(上、下)は木邑山・法福寺の境内での盆踊り。写真(中)は本堂に飾られた3色のお餅。
更新日:2023年9月15日 金曜日 01:42