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救世観音宗総本山・紀三井寺へ彫板画家・田村さん「青龍守霊泉」奉納へ♡橋本の紀州高野組子細工師・池田秀峯さんも「神仏の御心伝えたい」

紀州高野組子細工師の池田秀峯(いけだ・しゅうほう)さん(77)と、彫板画(ちょうはんが)創始者・田村茂(たむら・しげる)さん(73)らは、和歌山市紀三井寺の救世観音(くぜかんのん)宗総本山・紀三井寺=前田泰道(まえだ・たいどう)貫主=に、真心込めた彫板画「青龍守霊泉(せいりゅうしゅれいせん)」を奉納することになった。

池田さんは「組子細工師として尽力し、ご参拝の方々には、その彫板画からご神仏の御心を伝えたい」と話している。

全国でも名高い紀三井寺は宝亀元年(770)、唐の僧・為光(いこう)上人が開基。和歌山城から近くて歴代藩主が訪れ、紀州徳川家の繁栄を祈願してきた。同寺は名草山(なぐさやま=標高228.7m)中腹にあり、231段もの石段を登ると和歌浦湾が一望できる。

同寺の名前の由来は、三つの井戸「吉祥水(きっしょうすい)」「楊柳水(ようりゅうすい)」「清浄水(しょうじょうすい)」から来ている。田村さんは和歌浦湾から3つの井戸のある紀三井寺へ飛翔する青龍を思い、和歌山市の画家・渡里幸(わたり・さち)さんとともに青龍の彫板画(縦・横各2・2メートル)を製作。前田貫主はそこに自筆で「青龍守霊泉(せいりゅうしゅれいせん)」と名付けた。

この絵は近く、同寺境内の貴重な手水舎(てみずしゃ)天井に永久展示することになり、その裏には訪れた多くの参拝者に願主名と、願い事を書いてもらった。池田さんは、指導中の県立紀北工業高校生とともに、その額縁をコラボ製作する方針で、「この青龍作品は紀三井寺で永く展示されるので、生徒たちの生涯の大切なパワーになる」と喜んでいる。

前田貫主は「素晴らしい作品のご奉納は誠に有難いです」と謝辞を述べ、田村さんは「多くの人々に最高の幸せを招く青龍の良さを伝えたいです」と話していた。

写真(上)は田村さんと渡里さんの描いた「青龍守霊泉」の彫板画。その左側は前田貫主と

田村さん、渡里さん、池田さん。写真(中)は家族連れらが参拝する紀三井寺。写真(下)は境内から眺めた紀三井寺=手前は彫板画「青龍守霊泉」を天井に飾る予定の手水舎。


更新日:2023年8月9日 水曜日 21:25

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