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猛暑なんの、滔々と豊かな水…♡江戸時代の天才土木技師・大畑才蔵の小田井用水路~木槿の花も爽やかに
江戸時代の橋本出身の天才土木技師・大畑才蔵(おおはた・さいぞう)が開発した、和歌山県かつらぎ町中飯降の「小田井(おだい)用水路」は猛暑続きの8月5日、今なお豊かな水が滔々と流れて、日本のうれしい歴史風情を繰りひろげた。
ここは名高い初桜酒造の南側で、紀の川右岸を流れる用水路。紀の川に注ぐ中谷川の川底をサイホン原理で簡単にくぐり抜け、そのまま大量の清水がうねり流れる。
才蔵はこのように水をくぐらせる「伏越(ふせこし)」や、川の上に橋を架けて水を流す「渡井(とい)」などを構築して、人々の五穀豊穣(ごこくほうじょう)を成し遂げている。
この日、古い日本家屋が並ぶ、大和街道沿いの小田井用水路では時折、水流が力強く波打ち、川沿いでは木槿(むくげ)の花が咲き、揚羽蝶も飛びまわっている。橋本在住のフォトライター北森久雄さんは「さすがに素晴らしい。水流を見ているだけで楽しい」とほほ笑んでいた。
写真(上、下)は清流が滔々と流れる小田井用水路。写真(中)は用水路沿いに咲いた木槿の花。
更新日:2023年8月6日 日曜日 01:26