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広島・原爆忌を控えて、平和について考える「原爆の絵」を展示♡橋本市役所と保健福祉センター1階ロビー反戦平和、核兵器廃絶の大切さにじむ

広島の原爆忌を控えて和歌山県橋本市は、同市役所と保健福祉センター各1階ロビーで、平和について考える「原爆の絵」を展示、訪れる多くの市民らが、平和の尊さ、原爆の悲惨さを噛みしめている。

この絵画は昭和20年(1945)8月6日の広島原爆の被曝者証言を基に広島の高校生が描いた心こもる作品ばかり。同市秘書課が広島平和記念資料館の協力で、市役所ロビーに30枚、保険福祉センターロビーに21枚(いずれも複写画)を展示している。

例えば「8月6日の空」の絵は被爆者が「顔と左腕を焼かれて言葉にならない痛さに襲われたにもかかわらず、その原爆に一瞬にして目を奪われた。雲が消えた後、真昼の太陽に照らされて、焼かれた顔と左腕の痛みは何倍にもなった。近くにあった倒壊した家の日陰に走り込み、じりじりと照りつける太陽から逃れた」という話を描いている。

「8月6日の記憶~燃える電車を見つめて」の絵は、「一瞬で兄と離れ離れになった。兄を助けることもできず、当惑していると、一人の女性が瓦礫(がれき)から這い出してきた。左腕から大量の出血をしていた女性は、右手で兄さんの手を引いてくれた。逃げる途中で振り返ると、焼けた市内電車と舞い上がる煙、遠くでは原爆ドームが佇んでいた。
電車のそばには、逃げ出す力を失い、倒れこんだと思われる幾人かの姿があった」という話を描いている。

「お母さん待って」の絵は、道に横たわる焼死体が左手を天に突き出し、空をにらんでいる中、お母さんの後を追う子どもの姿が表現されている。

同市各課の窓口を訪れる市民らは、待ち時間を利用してじっくり鑑賞。80代の高齢者は「ロシア・ウクライナ戦争の続く中、この絵画展は反戦平和、核兵器廃絶の大切さを示してくれています」と喜んでいた。

同展は8月末までの午前8時30分~午後5時15分。土、日、祝日は休館。

写真は上から題「8月6日の空」、「8月6日の記憶~燃える電車を見つめて」、「お母さん待って!」の絵。


更新日:2023年8月2日 水曜日 17:40

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