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なんと人魚の子ども姿の花ざくろ♡橋本・高野口の正一位・白林大明神~サルスベリも神々しく
和歌山県橋本市高野口町の正一位・白林大明神の朱塗りの鳥居わきで、猛暑続きの7月下旬、真っ赤な柘榴(ざくろ)の花が咲き、ピンポン玉より大きい薄緑の実がふくらんで、参拝者や通りがかりの市民の心和ませている。
ここは同市産業文化会館(アザレア)近くの道路わきの、実に小ぢんまりとした社で、鳥居の奥に白林大明神が祀られている。1本の柘榴の木は、葉が生い茂り、まん丸い実の下で色鮮やかに開花。まるで人魚の子どものような姿に見える実もある。近くでは赤紫の百日紅(さるすべり)も咲いている。
参拝者らは先ず、大明神に万民の幸せを祈った後、可愛い花柘榴にびっくり。近くの自動販売機で買った冷たいジュースなどを飲みながら、柘榴の花に見入っていた。
近くの同市産業文化会館(アザレア)では、7月30日(日)、市民約70人が登場する盛大な「歌と踊りの発表会」がある。午前9時30分開場、同10時開演。入場無料。
[季語・花柘榴の俳句16句紹介]
十年経てば悲しみも実に花石榴(中村草田男)
妻と恋醸すが夫花石榴 (中村草田男)
石榴咲く夜の町ぢきに医院(岡井省二)
石の塀実を案じつつ石榴咲く(鷹羽狩行)
花ざくろ石の館の残置灯(鷹羽狩行)
花石榴がくれにをりし別れかな(岸田稚魚)
下闇や力がましき花石榴(正岡子規)
古宿や青簾のそとの花ざくろ(飯田蛇笏)
爛々と石榴の花の燃ゆる今(清崎敏郎)
花石榴久しう咲いて忘られし(正岡子規)
鬼の子のまだ頑是なし花石榴(正岡子規)
ざくろ咲く個々の思ひの個々のまま(鷹羽狩行)
万歩計いま四千歩花ざくろ(岸田稚魚)
黙殺のあとの一笑花ざくろ(鷹羽狩行)
ものごとの終りが始め花ざくろ(鷹羽狩行)
けふまでの蕾あすから花ざくろ(鷹羽狩行)
写真(上)は花が咲き実がふくらんで人魚の童のような姿の花柘榴。写真(中)は大明神そばで咲いた百日紅の花。写真(下)は若々しい花柘榴。