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高野山・金剛峯寺へ精進野菜奉納♡山麓農家、雑事登り行事の献上心で

和歌山県橋本市の高野山麓農産物産地化協議会=土井清美(どい・きよみ)会長=は7月18日、昔ながらの民俗行事「雑事登(ぞうじのぼり)」の献上心で、高野山真言宗総本山・金剛峯寺に、新鮮な「高野山麓精進野菜」を奉納した。

 

奉納野菜は同協議会の農家が減農薬で栽培・収穫して、2つのカゴに盛った南瓜(なんきん)や茄子(なす)、胡瓜(きゅうり)など10種類(計5キロ)で、いずれも色形よく瑞々しい。

この「雑事登」とは、昔から高野山麓の農家が、野菜を担いで山路をよじ登り、農耕の出来ない高野山へ奉納。弘法大師・空海の廟前(びょうぜん)に捧げた。僧侶は野菜の屑(くず)さえも重宝したと伝わる。

同協議会は、この貴重な歴史を基に地元野菜のブランド化を目指して市役所、農家、農協、販売店などで発足。精力的に減農薬・栽培に取り組み、高野山麓野菜は人気上昇中という。

この日、金剛峯寺で県・市・JA関係者ら10数人が着席。僧侶6人が読経・御法楽の後、同協議会の土井会長が、金剛峯寺の今川泰伸(いまがわ・たいしん)宗務総長に奉納。感謝状を受け取った。

今川宗務総長が「山麓野菜の奉納は感慨無量と思う、今後ともよろしく」と謝辞を述べ、橋本の平木哲朗(ひらき・てつろう)市長は「弘法大師ご生誕1250年のご奉納はうれしい。山麓野菜のブランド化に努めます」と挨拶した。

写真(上)は今川宗務総長に奉納する土井会長。写真(中)は見事な奉納野菜。写真(下)は今川宗務総長や平木市長、土井会長らの記念撮影=金剛峯寺で。


更新日:2023年7月18日 火曜日 17:13

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