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橋本・芋谷の棚田、谷間風に白波立つ♡芋谷川沿い~コスモス咲いてイナゴ跳び遊ぶ
蒸し暑い雲におおわれた7月中旬、和歌山県橋本市柱本の芋谷川沿いにひろがる、日本の棚田遺産「芋谷の棚田」に時折、谷間風が押し寄せて、まるで緑の海原のように白波立った。
この棚田は大阪・和歌山の両府県境の南側で、室町時代の人々が開拓した段々田地約6ヘクタール。山川とともに田畑の風景は四季折々すばらしい。保存団体の柱本地域め棚田協議会は、学校・幼稚園などと連携して、子どもたちに田植えや収穫体験、自然観察会を開くなど、耕作放棄地減少などにも力を入れてきた。
今では日本の「つなぐ棚田遺産」に認定され、大阪などの市街地から観光・ハイカーらが訪れている。
この日、芋谷川沿いでは、早くも数輪のコスモスが開花。草むらでは可愛いイナゴがはしゃいでいた。高台では「つなぐ棚田遺産 芋谷の棚田~ふるさとの魅力を未来へ~」と刻んだ記念碑があり、フォトライターの北森久雄(きたもりめひさお)さん(86)は「ここは誠に心癒されるところ。きょうの棚田の白波風景は、動画で撮るといいね」と眺めていた。
写真(上)は白波立つ棚田風景。写真(中)は芋谷川沿いに咲いたコスモス。写真(下)は記念碑の高台から眺めた芋谷の棚田風景。
更新日:2023年7月15日 土曜日 18:35