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雷雨が心配、でも綺麗な擬宝珠の花♡橋本・杉村公園・旧邸宅の庭園~紀の川流域の水田ではゆったり白鷺踏み歩く
近畿地方の雷雨が心配された7月1日、和歌山県橋本市の杉村公園・旧屋敷の庭園では、真っ白い擬宝珠(ぎぼしゅ)が開花、紀の川流域の植田では、真っ白い白鷺が踏み歩いて、わが国の雨季景色を繰りひろげた。
ここは南海高野線・御幸辻駅近くの杉村公園の旧邸宅・庭園で、その竹林の陰では擬宝珠の花が釣鐘状に咲いて、小雨に浸りながら神々しさを示す。紀の川流域の水田では、首長・足長の白鷺が踏み歩いて、颯爽とエサをさがしていた。
いずれの風景も、愛犬ともに散歩する市民が、立ち止まって眺め、「きょうも日本画そのものの景色をみることができた。雨傘差しながらでも、散歩できてよかった」と話していた。
[季語・擬宝珠の俳句12句紹介]
花ぎぼし月光坂に息杖(つゑ)おとす(角川源義)
宿もとめがたき地なるぞ花ぎぼし(角川源義)
旅ゆけば我招くかに擬宝珠咲く(角川源義)
花売りの擬宝珠ばかり信濃処女(橋本多佳子)
這入りたる虻にふくるゝ花擬宝珠(高浜虚子)
ぎぼし咲くや石ふみ外す葉のしげり(室生犀星)
わが胸は小さくなりぬ花擬宝珠(石田波郷)
擬宝珠またかざせる花に白絣(中村汀女)
湖明けて一襞もなし花擬宝珠 秋元不死男
絶壁に擬宝珠咲きむれ岩襖 杉田久女
野蒜つむ擬宝珠つむたゞ生きむため (加藤楸邨
馬返はるかに朝の擬宝珠咲く(角川源義)
写真(上、下)は杉村公園・旧邸宅庭に咲いた擬宝珠の花、写真(中)は紀の川流域の水田を踏み歩く1羽の白鷺。
更新日:2023年7月2日 日曜日 00:52