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なんとまばゆい♪凌霄花(のうぜんかずら)無数に咲いた♡橋本市北馬場の道路沿い~はつ夏の日差し浴びて

梅雨雲にぽっかり大穴があいて青空があらわれた6月22日、和歌山県橋本市の道路沿いで、橙色(だいだいいろ)の凌霄花(のうぜんかずら)が満開になり時折、まばゆい日差しを浴びて、はつ夏の詩情を漂わせていた。

ここは同市北馬場の京奈和自動車道の南側・側道沿い。竹林を背景に凌霄花の蔓(つる)が木々をよじ登り、新緑の葉の上は無数の凌霄花でいっぱい。この植物は中国原産で、平安時代には日本に渡来、多くの人々に愛されてきたという。

通りがかりの人々は、思わず立ち止まり、花に目鼻を近づけたり、やや離れて無数の花盛り風景を眺めたり。「こんなに沢山咲いたところを見たのは初めて」とスマホ撮影を楽しんでいた。

[季語・凌霄花の俳句22句紹介]

凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリヤ(中村草田男

凌霄の花に蝉鳴く真昼哉(正岡子規)

名も知らぬ木に凌霄のさかり哉(正岡子規)

この庵の尼の住まへる凌霄花(森澄雄)

蜩といまのうぜんの遊び蔓(大野林火)

櫛のみね光らせ農婦のうぜんに(大野林火)

凌霄花したたか浴びし朝雫(能村登四郎)

凌霄花の咲き垂れし門父母います(加藤秋邨)

のうぜんや道尋ぬるに煙草買ふ(森澄雄)

凌霄や温泉の宿の裏二階 (正岡子規)

凌霄花や思ひのいつか丈となり( 鷹羽狩行)

廃屋と見えて凌霄の残り花(能村登四郎)

松高き限りを凌霄咲きのぼる( 橋本多佳子)

のうぜんやけふ荒海の一とたひら(森澄雄)

凌霄の花に蝉鳴く真昼哉(正岡子規)

凌霄の高きより垂れ御師の家(能村登四郎)

旅に遭ふ岬のまつり凌霄花( 能村登四郎)

蜩といまのうぜんの遊び蔓 (大野林火)

凌霄花の朱に散り浮く草むらに( 杉田久女)

塵とりに凌霄の花と塵すこし( 高野素十)

松高き限りを凌霄咲きのぼる (橋本多佳子)

凌霄の蟻を落して風過ぎぬ( 稲畑汀子)

写真(上)は満開の凌霄花。写真(中)は京奈和自動車道の側道・交差点近くで無数に咲き誇る凌霄花。写真(下)は凌霄花も喜ぶような雲間からあらわれた明るい青空。


更新日:2023年6月22日 木曜日 15:54

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