ニュース & 話題

糸蘭咲いて夏至も涼し、親子ザル仲良く遊ぶ♡JR・南海橋本駅近くの陵山古墳・丸山公園

1年で最も昼の長い夏至(げし)の6月21日、高野山麓・橋本伊都地方は、雲、雲、雲が日差しをさえぎり、体感温度は約25度で涼風も吹いた。JR・南海橋本駅近くの陵山(みささぎやま)古墳わきでは、真っ白い糸蘭(いとらん)が満開になり、南側の丸山公園の園舎では、サル一家の親子ザルが仲良く遊んでいた。

陵山古墳には、近畿で最古級の横穴式石室があり、今は深緑の樹林におおわれ、野鳥が飛び交う。その外堀のほとりでは、糸蘭の茎(約2メートル)が竹状に伸び、その上で釣り鐘形の花がいっぱい咲いている。

陵山からは紀の川の南に聳える国城山(約552㍍)や、眼下を走るJR和歌山線・南海高野線の電車を眺められる素敵なところ。愛犬と共に散歩する市民の一人は「きょうは綺麗なお花に出会えたし、爽やかに歩けました。明日からは暑さに要注意ですね」と話していた。

[季語・夏至の俳句20句紹介]

山の木の葉音さやかや夏至の雨(鷲谷七菜子)

夏至の夜の巻きもどしたる厠紙(能村登四郎)

夏至の日の手足明るく目覚めけり(岡本眸)

夏至の萩紅一点を明らかに(阿波野青畝)

ハープ弾く漁港の船の夏至白衣(飯田蛇笏)

夏至の夜を水鶏笛吹く宿の女(中村苑子)

ほころびの初々しさよ夏至の萩(阿波野青畝)

のびきつて夏至に逢ふたる葵かな(正岡子規)

夏至空の暮六つを啼く海の鳥(上田五千石)

夏至金色夏至の大日如来なり(岡井省二)

夏至近し橋の真中に草噴きて(岡本眸)

夏至の日の赤き花買ひ線路越す(岡本眸)

夏至愉し牛と羊は野にあそぶ(阿波野青畝)

夏至白夜濤たちしらむ漁港かな(飯田蛇笏)

晩年の一日の夏至の雨に籠る(大野林火)

大葉重なり重なり夏至到る(村山故郷)

水べりのやうな日暮を夏至といふ(岡本眸)

白衣きて禰宜にもなるや夏至の杣(飯田蛇笏)

金借りに鉄扉重しや夏至の雨(角川源義)

風の木のそのまま夏至の日暮れの木(岸田稚魚)

写真(上)は陵山古墳のそばに咲いた糸蘭の花。写真(中)は丸山公園の園舎で夏至をしのぐおサルさん。写真(下)は糸蘭の咲いた高台から眺めた緑いっぱいの丸山公園。


更新日:2023年6月21日 水曜日 16:38

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事