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白頭巾の僧侶⁈あざやかに♡真っ白な山法師の花咲き誇る~橋本市運動公園・外灯の空には長~い飛行機雲

高野山麓・橋本地方は、明るい梅雨晴間となった6月4日、同市北馬場の運動公園で、白頭巾(しろずきん)を被った僧侶に見立てられた山法師(やまぼうし)の花が満開になり、外灯の中空では長~い白帯状の飛行機雲が生まれ、散策する市民の心を和ませていた。広大なグラウンドや県立体育館、市民プール、テニスコートなどのある、近府県の人々にも人気の舞台である。

この日、そこでは数本の山法師の木が新緑に包まれ、その枝々では黄緑色の球体を中心に真っ白な4枚の花びらが輝き、爽やかな日光と涼風を頂いている。歩道沿いに林立する外灯の空では、飛行機がぐんぐん進むたびに、まるで水鳥の水尾のような雲が生まれてくる。

グラウンドではサッカー少年らが戦いの最中で、観覧席からは声援が溢れかえっていた。

8月上旬には百日紅(さるすべり)並木で、紅白の花が咲き、11月中旬には沢山のドウダンツツジ(灯台躑躅)が真紅に紅葉、スポーツ少年とその家族、愛犬と散歩する市民らを楽しませてくれる

[季語・山法師の俳句15句紹介]

  • 雨雫そのまま活けて山法師(稲畑汀子)
  • 旅は日を急がぬごとく山法師(森澄雄)
  • 山法師闘病の妻昼を眠る(金子兜太)
  • 西方の霧が明るむ山法師(能村登四郎)
  • 蜩や昏れつつあをき山法師(石田波郷)
  • 疲れては目つむり憩ふ山法師(森澄雄)
  • 金色の虻の来てをり山法師(森澄雄)
  • 供養鐘いくつひびくや山法師(鷲谷七菜子)
  • 午後発ちの男に月の山法師(岡井省二)
  • 寂庵の門かるく押す山法師(鈴木真砂女)
  • 山法師の花がしるべの有為の山(能村登四郎)
  • 衣ともあらぬ曇りの山法師(岡井省二)
  • 今年より庭木に加へ山法師(後藤比奈夫)
  • 朝鳥に花ちりばめぬ山法師(水原秋櫻子)
  • 東京を三日離れて山法師(鈴木真砂女)

写真(上)は橋本市運動公園で鮮やかに開花した山法師の花。写真(中)は同公園の外灯の中空に長~く生まれる飛行機雲。写真(下)は山法師の花の向こうで戦うサッカー少年たち。


更新日:2023年6月4日 日曜日 17:40

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