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台風2号・線状降水帯~和歌山県は大雨、洪水に要警戒、橋本市(警戒レベル4)は土砂災害警戒・避難指示
台風2号の影響で、近畿地方に線状降水帯が発生した6月2日午後0時55分、和歌山県全域に大雨・洪水警報が発令され、「3日明け方まで土砂災害や河川の増水に、2日夜遅くまでは低い土地の浸水に警戒を」と呼びかけ、橋本市(警戒レベル4)には、土砂災害警戒情報、避難指示を発表。。
この日正午過ぎ、橋本市はたちまち土砂降りとなり、高野山麓・紀ノ川は増水して、濁流が川原の雑木をなぎ倒しながら、ごみ瓦礫(がれき)とともに波打ちながら下る。同市神野々の高台に立つと、奈良県側から流れてくる紀の川は泥川となり、川原は飲み込まれ、水量は両岸に迫る勢い。左岸に聳える国城山も、右岸の産直市場「やっちょん広場」なども雨に霞んでいた。
一方、JR・南海橋本駅近くの橋本川の古東橋に立つと、眼下の濁流は旧大和街道・松ヶ枝橋や、国道24号・御殿橋をくぐり、紀の川に合流。とくに松ヶ枝橋では、かつて沢山の流木やガスボンベが塞がり洪水、多くの家々が浸水しただけに、沿川の人たちも不安げに見回っていた。
橋本市危機管理室では、平木哲朗(ひらき・てつろう)市長や大勢の職員が集まり。情報収集や防災・避難指示などに取り組んでいた。とくに大切な災害時の情報入手方法は、同市広報6月号に掲載されている。
写真(上)は線状降水帯の影響で濁流となった紀の川=同市神野々の高台から。写真(中)は古東橋から下流を見た松ヶ枝橋付近の増水・濁流。写真(下)は同市危機管理室が作した「災害時の情報入手方法」。
更新日:2023年6月2日 金曜日 19:14