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色鮮やかなつつじに心癒され♡橋本・天王社境内の青苔も神々し~南海高野線・紀見峠駅近く、野鳥の声もあふれる
一休さん(一休禅師)の兄弟子・養叟和尚(ようそうわじょう)の終焉(しゅうえん)の地、和歌山県橋本市矢倉脇で5月8日、真紅やピンクのつつじ(躑躅)が咲き誇り、地元の天王社境内の巨木の走り根周辺は青苔(せいたい)に覆われて、この地方特有の詩情を繰りひろげた。
ここは南海高野線・紀見峠駅近くの高山森林公園、岩湧山(いわわきさん)などへの登山口で、ヒノキ(檜)やクスノキ(楠)、カシ(樫)などのご神木の森に天王社があり、境内は木々の走り根が波のようにうねり、あたり一面は青苔に覆われている。
家々の庭園や高山斜面の随所では、真紅やピンクのツツジが満開になり、野鳥の声があふれていて、参拝者やハイカーの心を和ませていた。今では4年ぶりに新型コロナ禍も鎮静化しており、今夏・今秋は大阪方面からの大勢のハイカーで賑わいそう
[季語・つつじ(躑躅)の俳句10句紹介]
つゝじ咲く絶壁の凹み仏立つ(政岡子規)
白つつじ暮れて浄土のこゑとなる(飯田龍太)
つつじ咲く母の暮しに加はりし(中村汀女)
三十年とは大躑躅のみならず(中村汀女)
つつじ赤く白くて鳶の恋高し( 西東三鬼)
全山に移るつつじをうたがはず(中村汀女)
われらまたつつじどきなれ法然寺(岡井省二)
つつじ挿して七つの墓を弔へる(高野素十)
冷水をしたたか浴びせ躑躅活け(杉田久女)
灌仏会山に紫つつじかな(細見綾子)
写真(上、下)は紀州・高山に咲いた真紅&ピンクのつつじ。写真(中)は美しい天王社境内のの走り根と青苔
更新日:2023年5月8日 月曜日 21:21