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竹の子を生んで育てて黄金色♡橋本伊都・紀の川沿いの竹林~見事なお母さん竹の秋

和歌山県橋本・伊都地方は5月3日、春の陽気に恵まれて、紀の川沿いの山々の竹林は黄金色にかがやき、俳句の春の季語「竹の秋」の心地よい詩情を繰りひろげた。

竹は繁殖期の春に、竹の子にしっかり栄養分を与えて黄色くなる。秋には竹の子が若竹に、親竹も緑色を取り戻すというまことに素晴らしい「春秋」の彩りである。

この日、かつらぎ町の紀の川フルーツライン(広域農道)沿いの大日山((標高477メートル)などの竹林では、竹の子が3、4メートルに生長。そのそばでは竹の葉がきらきらと涼風にそよいでいる。

さすがに快晴のゴールんウィーク。紀の川フルーツラインを往来するマイカーやオートバイは多く、時折、車を止めて「なんと美しい黄金色」と言いながら竹林を眺めていた。

[季語・竹の秋の俳句10句紹介]

みづうみのここさざなみや竹の秋(森澄雄)

世の春に我家は竹の秋深し( 政岡子規)

暁の庭の灯残る竹の秋(山口青邨)

水碧く熊野へ七里竹の秋(上田五千石)

熊笹もまた竹の秋まぬがれず( 鷹羽狩行)

竹の秋さかづきは酒満てるまま(大野林火)

竹の秋折から出づる十三夜( 飯田龍太)

竹秋やみひらきて猫青茶の目( 森澄雄)

職歴は一行にして竹の秋(鷹羽狩行)

虚空めぐる土一塊や竹の秋(飯田蛇笏)

写真(上)は緑から黄金色に変わった竹の葉。写真(中)は竹の秋の風景=背景は万葉の里の妹背山や紀の川。写真(下)は母竹に栄養分をいただき大きく育ってきた竹の子たち


更新日:2023年5月3日 水曜日 17:04

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