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大念仏一結衆宝筐印塔わきで山吹の花しだれ咲く♡丹生都比売神社近く~鏡池では錦鯉色鮮やかに遊泳

和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社近くの大念仏一結衆宝筐印塔(だいねんぶついっけつしゅうほうきょういんとう)わきで、 ゴールデンウィークの5月2日、黄金色の山吹の花が満開になり、同神社の鏡池では色鮮やかな錦鯉が遊泳、多くの参拝・観光客が心和ませながら、手を合わせていた。

この宝筐院塔は応永23年(1416)、大念仏を行う人々が建立。上天野では大念仏、下天野ではお盆や祭礼の際の、大斎念仏が盛んになったという。宝筐院塔の周辺では、山吹の花が鈴なりに咲いて、春風に吹かれている。

丹生都比売神社は、超1700年前の創建で、主祭神は天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神。弘法大師・空海に神領・高野山を貸与した神仏習合の始まりの社である。

この日、弁柄色の輪橋(りんきょう)の架かる鏡池では、大きな錦鯉が仲良く遊泳して、全国からマイカーなどで訪れる家族連れや若者たちは先ず、鳥居をくぐり輪橋から錦鯉を眺めた後、弁柄色の楼門から二礼二拍手一礼して、家族安泰や世界平和を祈願。

さらに大念仏一結衆宝筐印塔に立ち寄り、山吹の花を眺めた後、静かに手を合わせていた。

[季語・山吹の花の俳句10句紹介]

山吹の黄金とみどり空海忌( 森澄雄)

もらひ風なる山吹のゆれにけり( 阿波野青畝)

咲くときも白山吹のひそかなる(稲畑汀子)

小町忌や八重山吹も散りにけり(山口青邨)

山吹の花波寄する佐渡が墓( 山口青邨)

山吹の垣にとなりはなかりけり( 政岡子規)

山吹の姥に道問ふ女坂 (角川源義)

山吹の花散る池にひきがへる( 細見綾子)

山吹や小鮒入れたる桶に散る(政岡子規)

立膝のとき山吹の昏れかかる( 岡井省二)

写真(上、下)は大念仏一結衆宝筐印塔わきで満開の山吹の花。写真(中)は丹生都比売神社の鏡池で遊泳する錦鯉。

 

 

 

 

 

 

 


更新日:2023年5月2日 火曜日 22:11

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