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草藤のむこう椎の花かがやく♡橋本伊都・紀の川フルーツライン沿いの山々~高野山金剛峰寺や丹生都比売神社・参拝観光客の心潤す

こよなく晴れたゴールデンウィークの5月1日、紀の川フルーツライン(広域農道)沿いの山々で、黄金色の椎の花が満開になり、新緑の山肌に斑(まだら)模様が際立った。とくに紫の草藤(くさふじ)の向こうや、紫の藤の花房とともに咲く姿は春と夏の硲(はざま)を感じさせ、南に聳える葛城・金剛連峰なども、大阪に近い郷土自然の大らかさを繰りひろげていた。

紀の川フルーツラインは、橋本市から紀の川南岸の山肌をくねりながらかつらぎ町方面へ通じていて、今は大阪方面から世界遺産・高野山金剛峯寺や、神仏習合の丹生都比売(にうつひめ)神社などの参拝・観光客がマイカーやオートバイで沢山往来する。

とくに橋本・伊都地方は全国一の「柿の本場」と言われ、今は柿若葉がすこぶる綺麗。その山々では藤の花房が垂れ下がり、道沿いは草藤でいっぱい。

鶯(うぐいす)のさえずりには、ホーホケキョと口笛で応えてやると、それをまねるように囀り返してくる。家族連れや若者カップルらは、眩い春光を浴びながら、思い出深い連休のひとときを過ごしていた。

[季語・椎の花の俳句10句紹介]

この寺の翁ゆかりや椎の花(森澄雄)

こぼるゝや日傘の上の椎の花(正岡子規)

岩陰や水にかたよる椎の花(正岡子規)

椎の花箱根全山雨降り出す( 村山故郷)

老いらくの高き匂ひを椎の花(秋元不死男)

花椎の香に偽りを言はしめし( 橋本多佳子)

花椎やもとより独りもの言はず( 橋本多佳子)

釣瓶よりぢかに水飲む椎の花(森澄雄)

雨しづきつゝかぐはしき椎の花(山口誓子)

馬の背や風吹きこぼす椎の花( 正岡子規)

写真(上)は草藤の向こうの小山に咲いた椎の花=背景は右の国城山や左の葛城山。写真(中)は草藤と椎の花。写真(下)は藤の花房に覆いかぶさるように咲いた椎の花。


更新日:2023年5月1日 月曜日 21:34

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