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タンポポの穂絮、天風に誘われ飛ぶ、シラサギも小魚求めて群れ飛ぶ♡高野山麓・橋本伊都の紀の川

高野山麓の橋本伊都地方の紀の川堤防で、今春も細かい草花の間に無数のタンポポ(蒲公英)が咲き誇ったが、やや強い南風に見舞われた18日、そのたんタンポポのほわた(穂絮)は、一斉にふわふわ飛翔、流水まばゆい岩場からは、白鷺の群れが一斉に飛びたち、今春の自然の一幕を繰りひろげた。

橋本市の紀の川両岸では、今春も若草が萌え、カラスノエンドウ(烏の豌豆)クサフジ(草藤)などでいっぱい。そこにタンポポの黄色模様があらわれ、堤防を散策する人々を夢心地にした。

数日前には、たんぽぽの花は穂絮(ほわた)と変わり、飛ぼうとしたものの、黄砂と雨に見舞われてびしょぬれ。いったん復活した花々は、やっと穂絮(ほわた)に変わり、天風に誘われながら、来世を生きる方へ消えていった。

一方、九度山町の女人高野別格本山・慈尊院近くの紀の川・岩場では、100羽を超える白鷺が立ち並び、小魚はいないものかと、せせらぎを見入っている。いきなり風が吹くと、小魚が泳いでいそうな方へ飛び立っていった。

慈尊院・境内の藤棚では、白藤が咲いて神々しさでいっぱい。訪れる大勢の参拝・観光客が見上げていた。

[季語・たんぽぽ(蒲公英、鼓草)の俳句8句紹介]

遠景の野に失ひし鼓草(稲畑汀子)

蒲公英に春光蒸すが如きかな(高浜/虚子)

母在すたんぽぽ百を従へて(山田みづえ)

蒲公英や炊ぎ濯ぎも湖水まで(飯田蛇笏)

蒲公英やつゞいて通る竹車(五十嵐播水)

蒲公英や姉より老けてよき妹(久米正雄)

蒲公英や炊ぎ濯ぎも湖水まで(飯田蛇笏)

たんぽゝや一天玉の如くなり(松本たかし)

写真(上、下)は橋本市の紀の川岸の草花とともに咲いたたんぽぽと、飛翔寸前のたんぽぽの穂絮。写真()は紀の川を飛翔する白鷺の群れ。


更新日:2023年4月18日 火曜日 21:27

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