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春雨しっとり、桜も松も雨粒ひかる♡橋本川・松ヶ枝橋たもと堤防沿い~国城連峰は雨雲にかすむ
和歌山県橋本市は3月23日、糸のような春雨が降り続き、桜のつぼみも松の芯も、すべて雨粒にかがやいて、新型コロナ禍のない自然の心地よさを感じさせた。
ここは同市古佐田の橋本川にかかる、旧大和街道の松ヶ枝橋。南に聳える国城山やその連峰には、湯けむりのような雨雲がかかる。
橋本川両岸の桜並木では、まだ咲きはじめの桜と、ふくらみはじめの蕾が春雨にしっとり。橋のたもとの一里松では、松の芯が無数に生まれ、松葉も雨粒にしっとり輝いていた。
4月上旬には桜並木も、刻々と満開に近づき、近くのJR・南海橋本駅の通勤通学客らがゆったり往来。昼は陽光、夜は外灯に浮かぶ桜と、綺麗な一里松に夢心地をいただくことになる。
[季語・春雨の俳句8句紹介]
琴作る桐の香や春の雨(夏目漱石)
鳩の恋烏の恋や春の雨(一茶)
春雨や少し濁りし筧水(高野素十)
春雨の衣桁に重し恋衣(高浜虚子)
春の雨段丘海に向ひたり(横光利一)
不精さや掻き起されし春の雨(芭蕉)
春雨や大利根上る川蒸汽(川端龍子)
春雨や檻に寝ねたる大狸(正岡子規)
写真(上、)は雨粒にかがやく桜花とつぼみ。写真(中)は橋本川・松ヶ枝橋から見上げた国城山・連峰にかすむ雨雲。写真(下)は雨粒にかがやく松の芯と緑の松葉。
更新日:2023年3月23日 木曜日 20:48