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春彼岸~紀州九度山の「慈尊院」でシャクナゲ色鮮やかに開花♡つぼみも沢山ふくらんで♡参拝・観光客ら高野山案内犬ゴンの冥福祈る

穏かに晴れた春彼岸の3月19日、和歌山県九度山町の世界遺産・女人高野・別格本山「慈尊院(じそんいん)」に祀られている高野山案内犬・ゴンちゃんの彫像の近くで、神々しいシャクナゲ(石南花)が咲き誇り、ゴンちゃんはうれしそうに目をぱっちくり。訪れる参拝・観光客はゴンちゃんの冥福を祈るとともに、シャクナゲの美しさに心癒されていた。

高野山麓にある同院は、高野山が女人禁制だった昔、弘法大師・空海の母・玉依御前(たまよりごぜん)が起居し、空海が毎月、九度下山して、親孝行された名刹で、ご母堂が祀られている。

ゴンちゃんは紀州犬と柴犬の雑種で、昭和63年(1988)春、同院に住みつき、大勢の参拝・観光客を高野山へ先導・案内し、「お大師様の使いの名犬」として愛されていた。

平成14年(2002)6月、老衰で永眠したが、同院は境内に高台を設け、お大師像の隣に鎮座(ちんざ)するゴンちゃんの彫像を建立。ゴンちゃんは満月のような光背に輝いている。

その後ろの山肌では、数輪のシャクナゲが色鮮やかに開花。近くでは沢山の蕾が生まれ、数個のツボミが膨らみはじめて、まさに天よりの献花と言えそう。

かつて同院から高野山まで、空海も歩いた町石道(ちょういしみち)をゴンちゃんに案内してもらった参拝・観光客らは、お大師様とゴンちゃんに合掌、家族安泰とともにゴンちゃんの冥福を祈り、改めてシャクナゲに見入っていた。

写真(上)は美しく咲き誇るシャクナゲ。写真(中)は高野山案内犬・ゴンちゃんの彫像。写真(下)は生き生きとふくらむシャクナゲのつぼみ=いずれも慈尊院で。


更新日:2023年3月19日 日曜日 19:55

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