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そよ風にたんぽぽ咲いて夢心地♡橋本・紀の川左岸堤防、愛犬と散歩、友人と散歩~先月の粉雪・寒風うそみたい
春光と春風に恵まれた3月10日、高野山麓の橋本・紀の川左岸堤防で、無数のたんぽぽ(蒲公英)が咲きひろがり、春本番の詩情を漂わせて、愛犬と散歩する人々に言葉で表せないような夢心地を与えた。
ここは橋本市南馬場の紀の川・緑地広場の左岸堤防。1週間前には、2、3輪だった蒲公英の花が、この日は無数にひろがり、南には国城山が聳え、北には葛城金剛の山々が連なる。
川面には鴨の群れ、樹林では鶯、メジロの声。堤防上には東屋風の休憩所があり、愛犬と一緒に散歩する女性や、自転車で走る若者、杖つきながら歩く高齢者らは、たんぽぽの花を見て、思わず跪(ひざまず)く。
休憩所では、今年一番の春風に目を細めていた。
[季語・たんぽぽの俳句10句紹介]
たんぽぽに水浴びの鳥どつと来ぬ(大野林火)
たんぽぽや日はいつまでも大空に(中村汀女)
荒天の海にたんぽぽ黄をつよむ(桂信子)
蒲公英や釣鐘一つ寺の跡(政岡子規)
蒲公英や鷺の白光御空より(川端茅舎)
地獄見て来てたんぽぽの絮(わた)の中(後藤比奈夫)
天にとぶたんぽぽの絮佐渡を去らず(阿波野青畝)
たんぽぽのねむり深しや絮のなか(鷹羽狩行)
たんぽぽのぽぽと絮毛のたちにけり(加藤秋邨)
たんぽぽの絮酒買ひに酢買ひに(津田清子)
写真(上、中)は橋本・紀の川左岸堤防で満開の
たんぽぽの花。写真(下)は橋本・南馬場緑地広場の
眺望最高の休憩所。
更新日:2023年3月10日 金曜日 20:10