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青い犬ふぐり、青い大空に深呼吸♡中将姫ゆかりの橋本恋野・浮御堂~清祥な早春の一幕

和歌山県橋本・伊都地方は2月27日、まちも山河も雲一つない青空に恵まれ、畦道では青い犬ふぐりが無数に咲いて、誰もが大らかに深呼吸。清祥な早春の一幕をいただいた。

この日は終日、春光かがやいて風も穏やか。

奈良時代のヒロイン・中将姫ゆかりの、橋本市恋野の浮御堂周辺では、細かい早春の花、犬ふぐりが沢山咲いていて、まさに踏み歩けない。

犬ふぐりとは、その実の形が「犬のふぐり(陰嚢=いんのう)」に似ているので、そう名付けられた。

浮御堂の池畔に立つ白樫(しらがし)の空は、まさに春光まばゆく、大空一面は青一色。
足元も青い細かな犬ふぐりでいっぱいで、まるで無限の星空のよう。中将姫もその昔、このような天地を眺めて大らかに深呼吸したに違いない。

[季語・犬ふぐりの俳句7句紹介]

畦の上の空の深しや犬ふぐり 鷹羽狩行

咲いてすぐ踏まるゝものに犬ふぐり(稲畑汀子)

松林に風吸はれゆく犬ふぐり (角川源義)

流水の渦やこゑなき犬ふぐり(森澄雄)

老の眼に晴を点じぬいぬふぐり(山口青邨)

観音は天平乙女犬ふぐり(森澄雄)

足許の皆よろよろと犬ふぐり 稲畑汀子

写真(上)は犬ふぐりのクローズアップ。写真(中)は浮御堂の池畔の白樫(しらがし)の空。写真(下)は細かな犬ふぐり。


更新日:2023年2月27日 月曜日 22:48

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