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第75回「紀北文人展」開幕♡橋本市教育文化会館~心癒す文人墨客の作品ずらり

紀北地方の文人墨客の作品を集めた「紀北文人展」が1月27日(金)、和歌山県橋本市教育文化会館4階で開幕した。

今季最強の寒波により橋本・伊都地方も、かなり降雪・凍結しており、同展を主催する紀北文人会=後藤彗玉(ごとう・すいぎょく)会長=では、「車の運転・歩行には十分注意、ぜひご来場、ご鑑賞ください」と呼び掛けている。29日(日)まで、入場無料。

紀北文人会は、名高い書家・西林凡石(にしばやし・ぼんせき)さん(故人)ら3人が、戦後の混乱期、「日本文化を大切に」と考え、昭和23年(1948)6月に発足した。

高野山中興の祖・木食応其(もくじきおうご)上人が開基した同市の応其寺で開催すると、大勢の市民が殺到して大反響を呼んだ。

それを原点に橋本市役所前の後藤ビルの画廊、さらに同市教育文化会館に会場を移して開催を続けてきた。

今回は計35人の壁面作品(書道、日本画、染色)や卓上作品(陶芸、華道)など66点を展示。例えば後藤会長は、俳人・千田洋子の句「戦争をみてゐる月の兎かな」を行書で紹介した。

後藤会長は橋本ユネスコ協会事務局長でもあり、橋本の寺院で「平和の鐘」を撞いたり、会館ホールでウクライナの歌姫・ナターシャの「チャリティーコンサート」を開くなど平和活動に尽力。今回の書でも素晴らしい月の兎の眼差しをしたためた。

中村友岐子(なかむら・ゆきこ)さんは自然な筆遣いで「人間」(じんかん)」という文字と、「路ばたの石にも存在する理由がある」と書いており、、後藤会長は「見えないものまで見えていますね」と讃えた。

橋本絵画同好会の元会長・高橋佳子(たかはし・けいこ)さんは「水辺」や「少しゆれて」を出展。「水辺」には白鷺とその影が鮮明な彩りで描かれている。

開催時間は午前9時半~午後5時(最終日は午後3時30分)。場所は橋本市役所前バス停下車、徒歩約3分。

なお、2月17日(金)~19日(日)=午前9時30分~午後5時(最終日4時)=には同会館で第23回「橋本市美術家協会展」や第5回日本画「翠の会展」が開かれる。

写真(上)は行書「千田洋子の句」を披露する後藤会長。写真(中)は中村友岐子さんの書「人間」と「理由がある」。写真(下)は高橋佳子さんの絵画「水辺」


更新日:2023年1月27日 金曜日 19:32

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