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真言律宗・妙楽寺の本堂再建へ寒行托鉢♡岩西住職や善男善女~橋本の商店・民家めぐり般若心経

和歌山県橋本市東家の真言律宗「妙楽寺」の岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職と、妙楽寺再建再興委員会=奥村浩章(おくむら・ひろあき)委員長=の会員約10人は12月25日、老朽化で崩落した本堂再建の浄財を求めて、地元の商店・民家約50軒を寒行托(かんぎょうたくはつ)した。

同寺は820年(弘仁11)に弘法大師・空海が創建した紀伊西国三十二番札所・嵯峨天皇勅願所。戦火被災などで再建を繰り返したが、平成23年(2011)秋には、本堂と庫裏の屋根が、老朽化と台風のため崩落・撤去された。

本尊・薬師如来座像と、脇侍(わきじ)の大日如来座像、薬師如来座像の3体(県重要文化財)は、橋本市郷土資料館で保存されていたが現在、薬師如来座像は仮本堂に御還坐している。

同寺は檀家のいない寺で、再建資金が皆無のため平成23年(2011)、区民有志で「妙楽寺再建再興委員会を結成。本堂再建を目指して毎年、寒行托鉢を実践している。

この日、岩西住職と会員らが同寺で御法楽(ごほうらく)の後、網代笠(あじろがさ)に如意衣(にょいい)姿の岩西住職、首に輪袈裟(わげさ)を掛けた岩西住職の母・康子(やすこ)さんらと共に、杖をつく高齢者らも静かに出発。

商店・民家の軒先で般若心経を唱え、「世界平和」「家族安泰」などを祈願。康子さんは浄財・寄進者に手作りの紙製「つま楊枝飾り」を手渡して、深々と頭を下げていた。

同寺では今年も「除夜の鐘」を「昼の鐘」として、12月31日午後1時~2時に行われる。

写真()は寒行托鉢で民家の玄関先で般若心経を唱える岩西住職と母・康子さんら。写真()は康子さん手作りのかわいい「つま楊枝飾り」。写真()は寒行托鉢に出発する岩西住職や妙楽寺再建・再興に尽くす面々=妙楽寺・山門前で。


更新日:2022年12月25日 日曜日 13:56

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