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新春へ心身清浄に♪12月31日・大祓式~丹生都比売神社

今冬一番の寒さとなった12月15日、和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(こういち)宮司=の鏡池で、錦鯉の群れが、今にも凍りそうな水中を遊泳し、参拝・観光客は輪橋や池畔から、スマホ撮影を楽しんでいた。

同神社は超1700年前の創建で、約500年後には弘法大師・空海に神領・高野山を貸与。空海開創の高野山には、神道の「御社(みやしろ)」があり、同神社の伝統儀式には、高野山の僧侶が参列する神仏習合の聖地である。

同神社では12月31日、自分の罪けがれを紙人形に移し、心身清浄にして新春を迎える、恒例の「大祓式(おおはらえしき)」が営まれる。

人々の罪けがれを移す紙人形は、同神社が半紙を人形(ひとがた)に切り抜いて作った「大祓人形(おおはらえひとがた)」で、境内のテント室に用意し、12月30日まで受け付けている。

希望者は「大祓人形」に住所、氏名、初穂料を書いて、同神社・社務所に差し出す。

神社はこれをとりまとめて、31日午後3時から古式にのっとり、丹生宮司らが「大祓式」を執り行う。

「大祓式」は「歳越の祓(としこしのはらえ)」とも言い、各自、知らず知らずのうちに犯した罪穢(つみけが)れを、神職が大祓人形に移して祓い清め、一家の健康と弥栄(いやさか)を祈る。

大祓の初穂料3000円以上の志納については、神聖な大祓御幣(ごへい)を贈呈。同神社では「どうぞ心身清浄にして幸せな1年をお送りください」と言っている。

正月三が日の「楼門内昇殿参拝」は、巫女による鈴祓いの後、御神前で参拝。初穂料500円(干支根付授与)。受付時間は1日(午前0時~同2時、午前8時~午後4時)、2~3日(午前8時~午後4時)。問い合わせは同神社(電話0736・26・0102)へ。

写真(上)は大祓式を控えた丹生都比売神社。写真(中)はテント室内に用意した大祓人形と筆記用具。写真(下)は同神社・鏡池の錦鯉の群れ。


更新日:2022年12月15日 木曜日 20:38

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