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初冬の山茶花、木漏れ日浴びて♡橋本・矢倉脇の高山森林公園~冠雪前の山登り楽し
「とんち」で名高い一休さんの兄弟子・養叟和尚(ようそうおしょう)の終焉(しゅうえん)の地、和歌山県橋本市矢倉脇の高山森林公園で12月9日、沢山の山茶花が、初冬の木漏れ日を浴びて、奥深い歴史の郷(さと)の風情を繰りひろげた。
この高山には室町時代に宝形山・地蔵寺、矢倉脇の郷には、徳禅寺(とくぜんじ=養叟庵(ようそうあん)があり、京都・大徳寺の高層・養叟和尚が居住。寺院・庵(いほり)とも応仁の乱で焼失して、今は山麓に再建されている。
高山のつづら折りの坂道沿いには、沢山の山茶花の木が植えられ、登山道は落葉でいっぱい。林立する杉・ヒノキの木陰では、素朴な山茶花が開花、まばゆい木漏れ日を浴びて、その陰影が輝いていた。
高見から眼下を望むと、文明年間(1469~86)に築かれた長藪城(ながやぶじょう)跡の城山(しろやま)がこんもり。遠くには高野山や大峯山など紀伊山地がパノラマ状に広がっている。
この矢倉脇の郷は、南海高野線・紀見峠駅から約300メートル、高山山頂までは約2キロの距離。高齢でも健脚の人たちは、元気よく坂道を登り、山茶花や遠景を眺め、冠雪前の山歩きを楽しんでいる。
写真は橋本市矢倉脇の高山で、初冬の木漏れ日を浴びる山茶花。
更新日:2022年12月10日 土曜日 00:56