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高野山・金剛峯寺へ精進野菜奉納♡山麓農家15種類20キロ
和歌山県橋本市の高野山麓農産物産地化協議会は12月1日、昔ながらの民俗行事「雑事登(ぞうじのぼり)」の献上心で、高野山真言宗総本山・金剛峯寺に、新鮮な「高野山麓・精進野菜」を奉納した。
この野菜は同協議会の農家が減農薬で栽培・収穫して、2つのカゴに盛った大根、白菜、ほうれん草、キュウリ、サツマイモ、ナス、キャベツ、サニーレタス、ジャガイモなど計15品目(約20キロ)で。いずれも色形よく瑞々しい。
「雑事登」とは、昔から高野山麓の農家が野菜を担いで山路をよじ登り、農耕の出来ない高野山へ奉納。僧侶は弘法大師・空海の廟前(びょうぜん)に捧げて「野菜の屑(くず)さえも重宝した」と伝わっている。
同協議会は、この貴重な歴史を基に地元野菜のブランド化を目指して市役所、農協、販売店などと共に発足。素晴らしい減農薬・栽培に取り組んでいる。
この日、金剛峯寺で橋本市の平木哲朗(ひらき・てつろう)市長や同県伊都振興局の船富由紀(ふなとみ・ゆき)局長ら約10人が参席。僧侶6人が読経・御法楽の後、協議会の笠原伸也(かさはら・しんや)生産部長と橋本市の北岡慶久(きたおか・よしひさ)経済推進部長が、金剛峯寺の加藤栄俊(かとう・えいしゅん)法会部長に奉納、感謝状を受け取った。
加藤法会部長は全員で記念撮影の後、「この精進野菜のブランド名が全国に広がると共に、皆様に喜ばれますようお祈りしています」と話していた。
写真(上)は加藤法会部長に精進野菜を奉納する笠原伸也(かさはら・しんや)生産部長と橋本市の北岡慶久(きたおか・よしひさ)経済推進部長。写真(中)は奉納した同精進野菜。写真(下)は加藤法会部長と記念撮影する奉納関係者。