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まばゆい穂すすき、幾筋もの飛行機雲♡小春日の高野山麓・橋本・伊都地方
明るい小春日(こはるび)に恵まれた11月25日、和歌山県橋本・伊都地方では、無数の穂薄(ほすすき)が穏やかな日差しを浴びて、青空には幾筋もの飛行機雲が生まれ、初冬の高野山麓の清祥な景色を繰りひろげた。
この日、橋本市の気温は10度台で、とくに正午ごろは明るく、紀の川左岸の国城山、右岸の三石山も紅葉・黄葉の彩りでいっぱい。
ずっと下流の空に飛行機が現われると、その後方には次々と雲が尾を引き、やがて幾筋もの飛行機雲が青天を飾った。
とくに紀の川の河原や、山すそ付近では冬薄(ふゆすすき)でいっぱい。杖つき散歩する高齢者や、愛犬と一緒に歩く女性たちは、幾筋もの飛行機雲に気づくと、しばらく立ち止まって、穂薄や長~い雲を見上げていた。
[季語・小春日の俳句5句紹介]
小春日や満窟の仏みな微笑(久米正雄)
生垣の上より語る小春かな(夏目漱石)
毬弾む己が小春の影曳いて(加藤楸邨)
小春日や杖一本の旅ごころ(村越化石)
池の水障子に映る小春哉(寺田寅彦)
写真(上)は小春日の穂薄と飛行機雲。写真(中)は清祥な青空に描かれた飛行機雲。写真(下)は冬日を浴びる穂すすき。
更新日:2022年11月25日 金曜日 19:59