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古美術品の伝承を♡橋本の「紀州屋・秋の大会」(オークション)逸品の数々、活況あふれる
和歌山県橋本市高野口町伏原1040の古美術市場「紀州屋」=井上美香(いのうえ・みか)代表=で10月27日、「紀州屋・秋の大会」(オークション形式)が開かれ、大勢の顧客が参加して〝競り市〟は活況を呈した。
市主(いちぬし)の井上勝彦(かつひこ)さんは、「古美術品は文化・歴史の象徴であり、このオークションで皆さまと交流できてうれしい」と謝辞を述べた。
「紀州屋」は鉄骨スレート葺き平屋(約500平方メートル)で、表に約35台分の駐車場がある。井上さんの父・多一(たいち)さんが昭和39年(1964)4月、和歌山県公安委員会の認可と、数十軒の古美術商の同意を得て創業。同47年(1972)に井上さんが引き継ぎ、今は県内最古参の古美術市場となっている。
今回の「紀州屋・秋の大会」では、橋本・伊都地方や近府県から、古美術商をはじめ古美術ファン(医師、弁護士、学校教諭、市議、会社員、技術者ら)約50人が、マスク掛けなども心得て参集。お互いに持ち寄った陶器や銅器、絵画、木彫、屏風、掛け軸、楽器などの「自慢の品」計約500点が、正面の競り台などで一品ずつお披露目され、最高約20万円、最低1000円程度で競り落とされた。
井上さんは橋本の元市議会議長としても尽力。「古美術品は文化・歴史の象徴なので、廃棄処分されることなく後世に残したいと、父の仕事を受け継ぎました。これからも頑張ります」と誓っていた。
紀州屋・例会(オークション)は毎月7日、17日、27日の「7のつく日」の午後1時から開かれている。
写真(上)は「紀州屋・秋の大会」の〝競り市〟風景。写真(中、下)は床に集まった古美術品の数々。
更新日:2022年10月27日 木曜日 15:41