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「鬼もみ太鼓」の鳴川神社で正遷宮・奉祝祭♡高野町花坂~朱色の本殿21年ぶり美しく

榊(さかき)を持った村人たちが、鬼を捕らえる鬼もみ神事の「鬼もみ太鼓」で名高い、和歌山県高野町花坂の鳴川(なるかわ)神社=寺本佳文(てらもと・よしふみ)宮司=で10月22日、正遷宮・奉祝祭(しょうせんぐう。ほうしゅくさい)が営まれた。

鳴川神社は、享保3年(1718)の火災・類焼で古い記録を焼失して由緒など不明だが、「紀伊続風土記」では、大雨で貴志川に流された後、水流の高鳴る現在地に戻され、鳴川神社と名付けられたという。

主祭神は高野御子大神で、雨ごい神事「鬼もみ」は毎年8月15日、太鼓の音を合図に開幕。長老の地謡に合わせて鬼が現われ、境内広場で10数人の若者が大きな榊(さかき)を持って鬼を追いかけ、力尽きた鬼から子どもたちが面をいただき、災いを払ってもらう。

今回の正遷宮は21年ぶりで、朱塗りの本殿などを綺麗に修復。10月21日に遷座祭(せんざさい)、22日に奉祝祭(ほうしゅくさい)が営まれ、寺本宮司が主祭神の御遷座を尊び、

正遷宮・造営委員会=掛正和(かけ・まさかず)会長=と共に人々の安寧(あんねい)を祈った。

この後、同神社近くの町立・花坂小児童の花坂鬼もみ太鼓ジュニアと、鬼もみ太鼓保存会の若者たちが、心躍るバチさばきを演じ、数人の歌い手も登壇して「紀伊国旅路」などを披露。最後に掛会長が「いにしえの道…高野山」を歌って、大勢の人々と共に正遷宮を喜び合った。

写真(上)は21年ぶりに綺麗になった朱塗りの鳴川神社本殿。写真(中)はお清めの儀式を行う寺本宮司。写真(下)は参道入口の鳥居前で奉祝の手を合わせる花坂小の児童たち。


更新日:2022年10月22日 土曜日 20:39

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