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雷雨のち「中秋の名月」~橋本の妙楽寺で勤行・観月コンサート♡参拝者ら「ふるさと」など歌う

和歌山県橋本市東家の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=の境内で9月10日夜、中秋の名月と重陽の節句を兼ねた「勤行・観月・コンサート」が開かれた。

 

同寺は嵯峨天皇の勅願により弘仁11年(820)、弘法大師が開創。姪(めい)の如一尼(にょいちに)が初代住職を務めた。やがて無住寺・無檀家となり、今は老朽化で本堂を撤去。江戸時代建立の鐘楼門だけが残る。

この日夕刻、雷雨に見舞われたが、日没とともに雲は消えゆき、鐘楼門の空に丸いおおきな中秋の名月が現われ、鐘楼門の阿吽(あうん)の鯱(しゃちほこ)や、境内に供えた薄(すすき)や月見だんごを照らした。

その鐘楼門下に箏演奏家の山田裕子(やまだひろこ)さんや打楽器奏者・ユン・ツボタジさんが登場して10数曲を演奏すると、境内の椅子に座った参拝者10数人は、その麗しい演奏に合わせて「北国の春」「風」「秋桜」「ふるさと」などを合唱。大和語りべ・やすきひろこさんの語る「水神(すいじん)」に耳を傾けた。

最後に岩西住職の母・康子(やすこ)さんが、お月見だんごやお茶を配ると、善男善女は名月を仰ぎ、鈴虫、こおろぎ、轡虫(くつわむし)の声を聴きながら、静かに味わう。

岩西住職は「今夜は満月に恵まれてよかった。月輪観(がちりんかん)は、清らかな月を見つめて〝わが心は月輪〟と感じ、さらに月輪となった心を無限に広げて〝宇宙即ちわが心〟を体得すること」と説明。鐘楼門の空に輝く満月、木星、土星を紹介していた。

写真(上、中)は妙楽寺・鐘楼門の空の中秋の名月。写真(下)は妙楽寺で開かれた「勤行・観月・コンサート」。


更新日:2022年9月11日 日曜日 10:43

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