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白鷺飛んで、涼風に昼顔の花♡高野山麓・紀の川の秋景色
台風11号が北へ消え去った9月8日、高野山麓・橋本の紀の川では、数羽の白鷺が颯爽と川面を飛翔、河畔では昼顔が咲き誇り、散策する市民を喜ばせた。
ここはJR・南海橋本駅の南を流れる紀の川。東屋風の休憩所の階段を降りて、沿川の散策道を歩くと、上流の鉄橋では、南海電車が難波~高野山を往来する。
昔の高野街道と大和街道の交差点近くの松ヶ枝橋たもとから、支流・橋本川の堤を歩くと、草々の中から、数輪の昼顔の花が咲き誇り、涼風に揺れている。
同川の散策道へ降りると、秋水が滔々と紀の川へそそぎ、昔の高野参詣人の渡し舟の目印となった石灯籠がそそり立ち、その向かいには弘法大師・空海も仰ぎ見た国城山(くにぎさん)が聳える。
橋本橋のたもとで、落ちアユをさがしていた、白鷺は、上流の鉄橋を渡る電車の音が届くと、一斉に飛び立ち、上空を大きく一回りして、下流へ去ってゆく。
この日は、暑さもやわらぎ、市民の散歩姿もちらほら。やはり白鷺の生きざまや、出会えた昼顔の美しさ、川のせせらぎに心和ませていた。
[季語・昼顔の俳句5句紹介]
雨やめば浜ひるがほを見に行かん(高野素十)
霧笛鳴り昼顔の花足もとに(山口青邨)
ひるがほや曇れどしろき波がしら(鷲谷七菜子)
どうしても晝顔のみちとほりけり(岡井省二)
ひるがほや猫の糸目になるおもひ(其角)
写真(上)は紀の川を飛び立つ白鷺。写真(中)は支流・橋本川沿いに咲いた昼顔の花。写真(下)は橋本橋の上流の鉄橋を渡る南海電車。
更新日:2022年9月8日 木曜日 17:14